休日しか運転しない!? 「サンデードライバー」にありがちな危険運転に要注意
無灯火や追い越し車線走行など、気づかないでやっていることも…
●ヘッドライトをつけるタイミングが遅い
サンデードライバーはクルマに不慣れなため、ヘッドライトを点灯するという意識がないのか、稀に夜間でも無灯火のクルマが走っています。
最近ではオートライト機能が装備されているクルマが増え、暗くなると自動でヘッドライトが点灯しますが、街灯で明るかったり、まわりのクルマのヘッドライトの光りで「まだ見えるから」といった理由で、真っ暗になるまで点灯しないドライバーが見受けられます。

ヘッドライトは自分自身の視界を確保する目的だけでなく、周囲のクルマや歩行者などからの被視認性も考えて点灯しなければなりません。相手に発見してもらえるために点灯することが、結果として安全運転につながるといえます。
薄暗いなかでも無灯火のクルマを見かけた場合は、そのクルマのドライバーがあまり周囲を見ていない、見落としがある可能性を考慮する必要があります。
急に車線変更などをする可能性に備え、迅速に対応できる心づもりでいることと、いつでも避けられる距離を保つことが大切です。
道路交通法では、日没をもって点灯を義務づけていますが、日没30分前をメドに点灯するようにしましょう。
●右側車線(追い越し車線)をずっと走る
一般道では車幅感覚や車線変更への不安からか、サンデードライバーは路上駐車車両を避けなければいけない左側車線を嫌い、右側車線を走ることが多いようです。
高速道路では合流や流出する他車を警戒してか、やはり右側の追い越し車線を走りたがる傾向にあるようです。
まわりの流れより遅いにもかかわらず追い越し車線を塞いでしまうのは、渋滞の原因にもなりますし、違反行為である左側追い越しを誘発する危険な行為でもあります。そもそも追い越し車線を走り続けるのは「通行帯違反」に該当し、取り締まりの対象となります。
これは高速道路だけでなく一般道でも同様で、複数車線がある道路では、左側の車線を走行するよう「道路交通法第20条(車両通行帯)」で定められています。
一般道では右折のタイミングなどもあるので難しいことがあるかもしれませんが、少なくとも高速道路では左側(3車線の場合は中央の車線も含む)の走行車線を走らなければなりません。
あおり運転が多いのはこのパターンですが、このようなクルマを見かけても絶対にあおってはいけません。追い越し車線で前を走るクルマに追いついてしまったら、通行帯違反にならないよう走行車線に戻り、流れに乗って走るようにしましょう。
※ ※ ※ ※
運転に不慣れなドライバーも、ベテランドライバーも、大切なのは余裕を持つことです。
前者は焦ったり慌てたりしない心の余裕を、後者は未熟な運転を許容する余裕を持てば、交通は円滑になり事故やトラブルも減少するのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。













