初代プリウスよりも進んでいたハイブリッド車とは!? 実はスゴかった車5選
ブームを先取りしたミニバンとは!?
●マツダ「ボンゴフレンディ」
1966年、初代マツダ「ボンゴ」は、キャブオーバースタイルの外観に4輪独立懸架を採用したトラック、商用バン、乗用ワゴンの「コーチ」をラインナップして発売されました。
そして、1995年には「ボンゴワゴン」の後継車として、セミキャブオーバースタイルのミニバン「ボンゴフレンディ」を発売。
ボンゴフレンディ最大の特徴は、キャンピングカーのようにルーフ部分を電動で持ち上げることで展開される「オートフリートップ」搭載車をラインナップしていたことです。
1列目と2列目シート間の天井にあるアクセスホールからルーフ上へアクセスでき、その広さは大人2人が就寝するのにも十分なスペースで、アウトドア派のユーザーからは高い人気を得ます。
しかし、他メーカーのミニバンがFF化するなか、エンジンを前席下に搭載する旧来のFRだったため、床面が高く室内はライバルよりも狭くなっていました。
ボンゴフレンディは現在の車中泊ブーム、キャンプブームを先取りしていましたが、次第に販売は低迷し、2005年に生産を終了。後のマツダ製ミニバンはすべてFF化されました。
●ホンダ「レジェンド」
1985年に登場したホンダ初代「レジェンド」は、スポーティな高級セダンとして開発されました。
ホンダのフラッグシップとして代を重ね、2004年に発売された4代目では、それまでの280馬力自主規制値を日本車のなかで初めて超えた最高出力300馬力を発揮する、新開発の3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載。
そして、ドライブトレインには、世界初となる4輪の駆動力を制御することで、高いコーナリング性能を発揮する「SH-AWD(スーパーハンドリングAWD)」を採用しています。
SH-AWDの機能は、カーブの内側と外側それぞれのタイヤの駆動力だけでなく、前後の駆動力を最適に制御し、タイヤのグリップ力を最大限に保つことで、カーブのターンインから脱出までをスムーズかつスピーディにおこなえるというものです。
4代目レジェンドのハイパワーなエンジンとSH-AWDは高く評価され、現行モデルのレジェンドや「NSX」にも受け継がれています。
しかし、押し出し感の弱いデザインを採用したことや、高級セダンにスポーツカー並のコーナリング性能は求められておらず、かつてほどの人気モデルにはなりませんでした。
※ ※ ※
これまで誕生しては消えていった技術は数多く存在しますが、すべてが無駄になったわけではありません。
たとえば、トヨタによるハイブリッド車の開発は1965年から始まったとされ、当初はガスタービンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムで、これは1980年代まで開発が続けられましたが、実用化はされませんでした。
しかし、そこで培った技術があったからこそ、プリウスの誕生に至ったということです。
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