「あなたは誰?」 日本と車名が違う人気車5選
「プロ仕様」のキャラバンが、海外では18人乗り!?
●日産「NV350 キャラバン」(海外名:NV350 アーバン)
ハードな使用に耐える「プロ仕様」というキャッチコピーのTVCMが印象的な日産「NV350 キャラバン」ですが、海外では「NV350 アーバン」の名前で販売され、さまざまな顔を持っています。
例えば、タイやフィリピンでは乗車定員を大幅に増やした、「15シーター」や「18シーター」が設定されています。
日本仕様のNV350 キャラバンは、運転免許や自動車区分などの影響もあり、ワゴンモデルが10人乗り、マイクロバスモデルが14人乗りとされています。
それ以上の乗車人数を誇る海外モデルは、人の輸送が重視されている新興国ならではの存在といえるでしょう。
国内ではディーゼルエンジンとガソリンエンジンのラインナップがありますが、海外ではほぼディーゼルエンジンのみとなりますが、タイは日本と同様にガソリンとディーゼルエンジンを設定しているなど、販売される地域によって仕様の違いもあります。
日本ではトヨタ「ハイエース」のライバル車種として語られることも多いNV350 キャラバンですが、海外でも同様の評価を受けています。とくに東南アジア各国では、大量の人や荷物を運べることから人気があり、ハイエースと並んで、中古車需要も多いようです。
●スズキ「エスクード」(海外名:ヴィターラ)
スズキ「ジムニー」譲りの頑丈なラダーフレームを持ち、悪路にも強い本格的なコンパクトSUV車として登場したスズキ「エスクード」。海外では「ヴィターラ」の名前で販売されています。
日本自動車販売協会連合会によれば、2018年におけるエスクードの販売台数では国内で3125台とされています。しかし、ヨーロッパではヴィターラの販売台数は約6万台以上とされ、人気車種となっています。
ヴィターラは、ラダーフレームの堅牢さや、優れた走破性から、砂利道や不整地が多い新興国を中心に人気を集めてきました。
現行型となる4代目では、従来のラダーフレームからモノコックボディへと変更されましたが、頑丈なクルマのニーズがある南アフリカでは、ラダーフレームを持つ3代目ヴィターラを「グランドヴィターラ」の名前で販売し続けています。
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販売されているクルマのなかには、日本と海外で同じ車名のモデルもあれば、まったく違う車名で販売されているものもあります。その理由としては、地域ごとの商標権の問題や、現地の言葉ではネガティブな意味になってしまったりすることなどがあります。
一方で、日本ではトヨタが「ヴィッツ」を廃止し、海外名である「ヤリス」として販売をするなど、グローバルで統一するという動きもあります。同様に、マツダも国内外での車名を統一を図っています。
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