ダイハツ新型「タフト」は135万円から!? 真の強敵ジムニーとの違いとは
ダイハツが2020年6月に発売を予定している新型軽自動車「タフト」。そのおおよその価格が判明しました。今回は、スズキ「ハスラー」がライバルといわれるなかで、ダイハツ販売店が明かした真のライバル「ジムニー」と比較しながら紹介していきます。
真のライバルは「ジムニー」だった?
東京モーターショー2019に出品された「WakuWaku」に始まって、東京オートサロン2019での電撃デビューを果たしたダイハツ「タフト」ですが、いよいよ特設サイトでその一部が発表されました。6月発売ということですが、今回はもう少し情報を掘り下げてみたいと思います。

ダイハツがコンセプトとしてお披露目したタフトは、かつて同社が販売していた「ネイキッド」と見まがうほどのスタイルですが、もちろん時代に合わせて大幅な進化を遂げています。
さて、タフトの名前の由来ですが、メーカーは「Tough&Almighty Fun Tool」の略であるとしているようですが、かつて同車に存在したコンパクトオフロード4WDの「タフト」を復活させたのものでしょう。
昨今、どのメーカーも登録商標の都合から、所有して使っていないモデル名を復活させるということは珍しくありません。タフトのライバル車であるスズキ「ハスラー」もまた、かつてはオフロードバイクの名前だったものを転用しています。
さて全体的な形状はネイキッドのデザインヘリテイジをベースにしている気もしますが、眺めれば眺めるほど非常によくできたデザインに仕上がっています。
ラギッドな印象を与えやすいスクエアな形状に加えて、前後バンパーからサイドに回り込むように配されたブラックの樹脂製フェンダーとドアシルガードは、昨今のクロスオーバーやSUVで流行のデザイン手法といえます。
フロントバンパーの下にも樹脂製のスキッドプレート風スポイラーを付けていますが、十分なクリアランスを取ることで、悪路走破性の高さをアピールするようなデザインになっている点も、イマドキといえるでしょう。
車内もおもしろいコンセプトで創られています。それは「バックパックスタイル」というコンセプトで、ハイカーなどがザックを背負って歩くかのように、パッセンジャーは運転席&助手席、後部はラゲッジスペースと割り切った設計がされていることです。
それを示しているのが、トリムなどの内装色。車内の前部と後部で、シートやトリムの色を変えて、あたかも二分割されているような視覚効果を狙っています。
また、車両後部に汚れや水に強い素材を使い、「フレキシブルボード」というパーテーションを動かすことによって多彩な空間レイアウトを可能にしているところなど、積載にこだわっていることが分かります。
もちろん後部座席は付いています。ただ、倒したときに完全なフルフラット化を目指しているためか、シートのクッションが他モデルよりも薄く、またリクライニング機能を持っていないという割り切りぶりです。
なぜ、このような作りになっているのでしょうか。タフトがライバルと目している車種を知れば、その答えが見えてきます。
首都圏にあるダイハツの販売店スタッフは、次のように話します。
「タフトは、もちろん市場で直接的な競合となるハスラーをターゲットにしているのですが、それだけはありません。実はジムニーやジムニーシエラの市場も狙っています」
同様の話をタフトの開発スタッフからも聞きましたが、確かジムニーの市場を見ると、ユーザーの多くはアウトドアレジャーを目的に購入している傾向があります。またジムニーは3ドアなので、基本的には1名から2名で乗車し、後部は荷室として割り切った使い方をしている人多いようです。
しかし、ジムニーはスペースユーティリティ的にはトールワゴンには及びませんし、ましてや現状のデリバリーの状態では約1年待ち。ジムニーを待てないユーザーの受け皿にしたいという営業戦略は、十分にあり得るのではないでしょうか。














































