三菱「ランエボ」電動SUVで電撃復活か!? 新4WDシステムが開く再生への扉とは
三菱は東京モーターショー2019に「MI-TECH(マイテック)コンセプト」を出展しました。このコンセプトカーには、復活が期待される「ランエボ」にも関わるかもしれない新技術「クアッドモーター4WDシステム」が搭載されています。ランエボ復活はあり得るのでしょうか。
三菱「ランエボ」 電動SUVとして復活か?
自動車メディアの間では“ランエボSUV”とも呼ばれる、三菱の次世代高性能SUV。これまで量産の噂が何度もありました。登場時期としては2021年が有力とか、もう少し先とか、さまざまです。果たして、噂の真相はどうなっているのでしょうか。
「ランサーエボリューション」のSUVの量産が現実味を帯びたのは、東京モーターショー2017で登場した「e-エボリューションコンセプト」。さらに、東京モーターショー2019に登場した「MI-TECH(マイテック)コンセプト」です。
これ以前にも、三菱小型スーパーSUV登場の噂は絶えませんでしたが、ついにその姿を現した、という感じでした。
ただ、MI-TECHコンセプトによって逆に「ランエボSUVはやっぱりないかも」という噂もたってしまいました。パワートレインが、ガスタービンエンジンを利用したブラグインハイブリッド車というからです。同様のシステムは、イギリスなどで以前に研究されたことがありますが本格的な量産に至っていません。
一方でボディデザインとしては、量産っぽさを感じます。2座席のオープンボディのバギータイプ、というカモフラージュで登場しましたが、近年の三菱デザインらしいガッツリ顔の「ダイナミックシールド」からは量産車へとつながる雰囲気があります。
そして、量産化の観点でもっとも気になるのが、「クワッドモーター4WDシステム」です。
クワッドとは4を意味します。つまり4モーターです。近年登場しているEV (電気自動車)、プラグインハイブリッド車、またはハイブリッド車で四輪駆動というと、2モーターまたは3モーターが使われています。
2モーターの場合、FF(前輪駆動車)用のエンジンに1基、後輪駆動用に1基。または前後に1基あり、それぞれが両輪の動力源になっています。
3モーターの採用例はホンダの「SH-AWD」で、「NSX」や「レジェンド」に搭載。NSXは後輪側のエンジンに1基、前輪側に2基。レジェンドはその前後逆となります。
4モーター式4WDでは、欧米のベンチャー企業が少量生産モデルとして発表したり、レクサスのコンセプトモデル「LF-30エレクトリファイド」などがありますが、本格的な量産車はまだありません。
4モーター式4WDの三菱車というと、いま(2020年)から15年前の2005年に三菱が発表した「ランサーエボリューションMIEV」(ランエボMIEV)を思い出す人がいるかもしれません。
自動車メディアの多くも、ランエボMIEVの現代版として、MI-TECHコンセプトをランエボSUVの原型として捉えているのでしょう。ただし、ランエボMIEVと今後登場するかもしれないランエボSUVとでは、4WDシステムに大きな違いがありそうです。
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