ホンダ「オデッセイ」が火付け役!? 今や当たり前の存在 ホンダのミニバン今昔
今は無きエリシオンとストリーム
ミニバンカテゴリーでは、「エントリー/コンパクト」「ミドル/中級層」「ラージ/高級層クラス」というような差別化が進み、ホンダからも2004年に高級ミニバンとして「エリシオン」が登場しました。
ラグレイトの後継車として登場したエリシオンですが、ボディサイズはラグレイトよりも小さく、全長4845mm×全幅1830mm-1845mm、全高1790mm-1810mmとなっています。
エリシオンはクルーザーのラウンジをモチーフにデザインされたともいわれる豪華な内装が特徴的で、外観のデザイン、居住性、快適性、走行性能が評価されました。
しかし、ライバル車種ともいえるアルファード/ヴェルファイアが共に人気を博していったのに対し、エリシオンは販売台数を大きく伸ばすことなく、2013年に国内販売を終了しました。
一方で、2008年にはホンダからコンパクトミニバンの初代「フリード」が登場。5人/7人/8人乗り(現行は5人/6人/7人)を選ぶことができるミニバンです。
当時のTVCMでも「ちょうどいい」というコピーが大々的にクローズアップされ、全長4215mm×全幅1695mm×全高1715mm-1745mm、排気量1.5リッターという5ナンバー車でした。ホンダによれば、2008年下半期(7月から12月)の販売台数が3万5758台となり、ミニバン登録車台数No1を獲得しています。
しかし、結果的としてフリードは、同社ミニバン/ワゴンの顧客層まで取り込むことにもなりました。そのひとつが、「ストリーム」だとされています。
ストリームは、2006年に2代目に刷新されました。しかし、2013年に姿を消したエリシオンに続くように、2014年6月に生産を終了、2015年に登場した後継車種「ジェイド」へとバトンタッチします。
ジェイドは、6人乗り・3列シートを備える、ストリームと同様のステーションワゴンとして登場しました。しかし販売は振るわず、月間販売目標台数を一度もクリアできていません。
その理由については諸説ありますが、「1列目から3列目まで2人掛けである6人乗車」であることなどが挙げられています。
そのためか、ホンダは2018年にジェイドのマイナーチェンジをおこない、2列目を3人掛けのベンチシートとし3列目を廃止した仕様を追加し、高い居住性を実現させました。
2008年には国内累計販売台数100万台を達成したステップワゴンや、2020年1月以降も国内販売台数において常に10位以内を記録し続けるフリードに比べると、「背の低いワゴン」自体が時代のニーズに合わなくなってきたといえるのかもしれません。
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1994年の初代オデッセイからはじまり、ホンダは数多くのミニバンを登場させてきました。
オデッセイ、ステップワゴン、フリード、のように長寿となった車種もあれば、エリシオンやストリームのように、姿を消していった車種もあるのです。
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