新型コロナ患者の輸送車をホンダが製作開始! 人工呼吸器生産支援も視野 感染防止活動を展開へ
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けてさまざまな活動が展開されるなか、自動車メーカーのホンダが新型コロナウイルス感染拡大防止の支援活動に取り組むことが分かりました。まず、感染者を搬送するための車両を東京都の港区・渋谷区へ提供しましたが、今後はどのような活動を展開するのでしょうか。
人工呼吸器の生産も視野に、感染拡大防止の支援活動を展開へ
ホンダが、自動車メーカーとして新型コロナウイルス感染拡大防止の支援活動に取り組むことが分かりました。すでに2020年4月13日には「感染者を搬送するための車両(仕立て車)」の提供を開始しています。
ほかにも、ものづくりをおこなう企業として、感染防止活動を展開していくといいますが、いったいどのような活動をおこなうのでしょうか。
ホンダは感染者を搬送するための車両を、まず東京都の港区・渋谷区へ提供しました。今後、都内などの感染者の多いエリアから、順次納車を開始すると説明します。
感染者を搬送するための車両は、同社のミニバン「オデッセイ」や「ステップワゴン」がベースです。搬送時の感染リスクを削減するため、運転席と後部座席に仕切りを設置し、前後席間の圧力差を利用して、飛沫感染を抑制する構造に仕立てています。
車両は埼玉製作所(狭山工場)を皮切りに、国内事業所で生産予定です。
また、医療現場でのニーズが高いフェイスシールドの生産を、ものづくりセンター栃木、鈴鹿などの国内事業所にて2020年5月末までに開始し、医療現場への無償提供を実施予定です。人工呼吸器におきましても、生産支援を視野に引続き検討しています。
ホンダは「刻々と状況が変化するなか、最前線で戦っておられる皆さまへ敬意を表するとともに、一日も早い収束を願い、ホンダとしてできることに、ひとつひとつ取り組んでまいります」とコメントしています。
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ホンダだけではなく、トヨタも新型コロナウイルス感染拡大防止の活動をおこなうことを表明しており、貞宝工場にて医療用のフェイスシールドの生産を予定しているほか、軽症の感染者移送に対するサポートの検討や、グループ内で必要なマスクの自給自足(自社生産)など、多岐にわたります。
日本企業のものづくり能力を活かした支援活動によって、感染拡大が抑制されることが期待されています。
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