事故時だけでなくあおり運転などのトラブル時にも! 救援要請システム「ヘルプネット」とは?

あおり運転にあったら、どうすればいい?

 ヘルプネットサービスは、あおり運転によるトラブルにも対応してくれますが、その対処については簡単に通報できると同時にドライバー自身がいかに被害を最小限に抑えるかがポイントになってきます。

 では、実際にあおり運転を受けた場合、どのようなに対処すれば良いのでしょうか。

通報で駆け付けた緊急車両のイメージ
通報で駆け付けた緊急車両のイメージ

 まず、最優先すべきなのは「避難と通報」です。

 警察庁でも、「危険な運転者に追われるなどした場合は、サービスエリアやパーキングエリアなど、交通事故に遭わない場所に避難して、ためらうことなく警察に110番通報をしてください」としています。

 なお、高速道路上では、事故や故障などで「走行ができなくなった場合」以外は駐停車ができません。そのため、同乗者に通報してもらうか、サービスエリアなどに避難してから通報をおこないましょう。

 そういった場合でも、ヘルプネット搭載車であれば、ドライバーの押しやすい場所に通報スイッチが設置されています。

 あおり運転などのトラブルに備え、クルマ選びの際はヘルプネットが搭載されているかも考慮すると良いでしょう。

 また、あおったドライバーと接触する可能性が考えられる状況では、ドアをロックするなどして相手とのコミュニケーションを遮断することも重要です。

 2019年に常磐道で起きたあおり運転事件では、被害者が運転席の窓を開けてしまったことで犯人に暴行を受ける結果となりました。

 あおり運転を受けた場合は、避難・通報・遮断の3つを心がけましょう。

※ ※ ※

 ヘルプネットは普及しているものの、採用され始めたばかりであることや有料サービスであるため、搭載されているクルマや利用者はそこまで多くありません。

 しかし、5Gの登場などによりクルマもネットサービスを多用する時代に突入しています。そういった時代背景からも、今後多くのクルマに搭載・利用されていくのではないでしょうか。

【写真】緊急時はボタンひとつで通報可能!? クルマでのアクシデントのイメージを画像で見る(5枚)

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