韓国車が世界一!? 大型SUVキア「テルライド」 イカすデザインで爆誕
世界にはさまざまな自動車メーカーが存在。自動車大国日本に導入されていない(かつてはあった)ブランドやモデルも数多くあります。そのなかで、キアは世界的に躍進している韓国のブランドです。その主流SUV「テルライド」が「2020 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に輝きました。テルライドとは、どのようなクルマなのでしょうか。
世界一に輝いたキア「テルライド」とは
2020年4月8日、「2020 ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」に韓国の自動車ブランドであるキアのSUV「テルライド」が選ばれたと発表されました。近年世界的に人気を博している韓国車ですが、その最新SUVであるテルライドはどんなクルマなのでしょうか。
テルライドは、2016年1月の「デトロイトモーターショー2016」でコンセプトモデルを発表。その後、2019年4月に北米市場で販売が開始されたミドルサイズのSUVです。
ただし「ミドルサイズ」というのは、あくまでアメリカ基準での話です。テルライドは、全長5000mm×全幅1990mm×全高1750mmとなっています。
国内では大型SUVとして知られるトヨタ「ランドクルーザー」は全長4950mm×全幅1970mm×全高1880mmとされていますから、テルライドは日本では大型SUVに分類されます。
実は、北米市場においては、このミドルサイズSUVは最激戦区のひとつとされています。
例えば、米国車にはフォード「エクスプローラー」やジープ「グランドチェロキー」、日本車では、トヨタ「ハイランダー」、ホンダ「パイロット」、日産「パスファインダー」、マツダ「CX-9」、欧州車ではフォルクスワーゲン「アトラス」などがあります。
そのほかにも、ジープ「ラングラー」や、ダッジ「デュランゴ」、高級志向のキャデラック「XT6」。よりコンパクトなカテゴリーに目を向けると、トヨタ「RAV4」やスバル「フォレスター」など競合ひしめく市場なのです。
ある調査会社によれば、米国の新車市場におけるSUVの割合は増加傾向にあり、2017年時点では市場全体の40%をSUVが占めているとされています。
ライバルは非常に多いものの、市場として将来性が見込めるため、自動車メーカー各社はミドルサイズSUVというカテゴリーに新車種を投入しつづけているのです。
また、ミドルサイズSUVは「ファミリー・トランスポーター」と呼ばれることもあります。これは、家族と荷物を載せて日常的に利用される、日本におけるミニバンと近い存在です。
キアは、「ソレント」というミドルサイズSUVを販売していましたが、ライバルに比べてひと回り小さく、「ファミリー・トランスポーター」としての使い勝手が他車に比べて不利だったとされています。
そのため、キアとしては過去最大のSUVであるテルライドが切り札として投入されることになったのです。
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