いまが狙い目!? 1000万円台で手に入れるベントレー5選
「コンチネンタルGT」、「フライングスパー」と最新モデルを続々と投入しているベントレーは、いまもっともホットなラグジュアリーブランドのひとつだ。それは新車だけでなく、ネオ・クラッシックでも同じ。生産台数が少ないだけに、今後の投資としても優良物件になる可能性大だ。
ネオ・クラシック・ベントレーは、いまが旬!
アメリカのフロリダ州アメリア・アイランドで、「アメリア・アイランド・コンクール・デレガンス」が毎年開催されている。これに併せておこなわれるオークションが、RMサザビーズの「アメリア・アイランド・オークション」だ。
新型コロナ・ウイルスの影響で、ドイツ・エッセンで開催される予定の「テクノ・クラシカ」、その後のフロリダの「パームビーチ・インターナショナル・レースウェイ」の両オークションは、いずれも延期、またはオンラインのみによる開催となることが発表されている。オークション・マーケットも、2020年はかなりの打撃を受けそうな気配だ。
だが、コロナ・ウイルスの影響を受ける前に開催された、RMサザビーズの「アメリア・アイランド・オークション」のリザルトは、非常に好調なものだった。
総売上高は3580万ドル(約38億8000万円)、成約率は94%を記録し、そのなかでRMサザビーズのオークションで初めて落札したカスタマーは17%に相当するという。
ちなみにトップセールは、278万2500ドル(約3億円)で落札された2003年モデルのエンツォ・フェラーリだ。フェラーリはこのほかにも、1963年の250GTベルリネッタ・ルッソが160万ドル(約1億7120万円)で落札されるなど、相変わらずオークション・マーケットでは人気の中心にある。
さて、今回のアメリア・アイランド・オークションで注目したのは、ネオ・クラッシックとも、ヤング・タイマーとも呼ばれる年式の車だ。1990年代から2000年代にかけてのベントレーに注目してみた。
現在でこそベントレーはVWグループのなかでプレミアム・ブランドの役割を担うが、この年代はベントレーにとっては経営的に落ち着いた時代とはいえず、1998年はついにその経営権がそれまでのヴィッカーズからVWへと譲渡された年だ。だがそのクルマ造りの哲学は、それまでと一切変わることがなく、だからこそ現在でも、この時代のベントレーには熱狂的なファンがいるのだ。
●コンチネンタルT(1997):約1070万円
アメリア・アイランド・オークションで最初に登場したベントレーは、1997年モデルの「コンチネンタルT」。走行距離は1万3000マイルと年式を考えれば少ない方で、ストーン・ベージュのインテリアもまだまだ新車の雰囲気を残している。
RMサザビーズによれば、このモデルは2003年までジョージアにあったものの、その後スイスへと輸出され、今回再びオークション出品のためにアメリカの地を踏むことになったとのこと。10万800ドル(約1079万円、手数料込み)という価格は、まずは妥当なところといえるだろうか。
●ターボRTマリナー(1998):約1797万円
それに続くロットで登場した1998年式の「ターボRTマリナー」は、特別仕様車やカスタマーのリクエストに応えたモデルを製作するベントレーの社内部門、マリナーによって55台が生産されたものだ。
そのうち39台が左ハンドル仕様というから、ここで出品されたのはそのなかの希少な一台ということになる。
専用のフロントバンパーやフレアがさらに強調されたホイールアーチ、18インチ径のアロイホイールに255/50サイズのホイールなど、エクステリアでの特徴は多く、またメカニカルな部分でもザイテック社のエンジンマネージメントを採用することで、最高出力420ps & 最大トルク861Nmの性能を実現した。最高速は168マイル(約270km/h)というこのモデル、1万3000kmの走行距離で注目の落札価格は1万6800ドル(約1797万円)だった。
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