車中泊するならどっち? 人気ミニバン「シエンタ&フリード」を比べてみた!
なぜミニバンなのに2列シート車が設定されたのか?
車中泊ニーズの観点から室内空間で両車を比較しましたが、それ以外ではどうなのでしょうか。
2019年の新車販売台数ではシエンタが11万880台、フリードは8万5596台と2万台以上の差があります。この差の要因はどこにあるのでしょうか。前述のトヨタ販売店スタッフは次のように話します。
「ホンダのフリードと迷った結果シエンタにしたというお客さまは、価格と燃費で選ばれたという方が多い印象です」
シエンタFUNBASEは、トヨタの予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が標準装備のGグレード(2WD車)では、ガソリン車(JC08モード:20.2km/L)が201万7400円。ハイブリット車(JC08モード:28.8km/L)は238万3700円となっています。
一方、フリード+のGグレード(2WD車)は、ガソリン車(JC08モード:19.0km/L)が218万2400円。ハイブリッド車(JC08モード:28.0km/L)は258万3900円です。
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フリードは2代目モデルからアウトドアやレジャーのニーズにも応えられる2列シート車のフリード+を設定していますが、シエンタは2018年9月に2列シート車(FUNBASE X/FUNBASE G)を追加しています。
その理由について、チーフエンジニアの粥川氏は「近年増加しているアクティブなミドル・シニアがアウトドアレジャー(釣り、サイクリング、キャンプ、フェスなど)にピッタリなコンパクトスペースとして、『車のなかで泊まれること(フラットで長いデッキ面、その上で体が起こせる空間を持つこと)』『荷室空間をカスタマイズ出来ること』などの要望に応えるべく設定しました」と説明しています。
まさに、近年のアウトドアや車中泊のニーズに適したモデルがシエンタとフリードなのかもしれません。
記事の内容は2列シートで車中泊のことなのに写真が3列ばかりでは参考になりにくいと思うのだが