トヨタ「ハイエース」の広さはなぜ「尺」表記? 古い単位をあえて使う理由とは
よく似ている「ハイエース」と「キャラバン」は何が違う?
日本を代表する商用バンとして、ハイエースのほかに日産の「キャラバン」もあります。両車はどのような点が異なるのでしょうか。
ハイエースはトヨタが販売しているキャブオーバー型の商用バンです。「ハイエースワゴン」という乗用モデルも存在します。1967年に初代モデルが登場して以来、日本そして世界中で愛されているクルマです。
一方、日産が販売しているのがキャラバン(現行名:NV350キャラバン)です。1973年から販売が開始されており、こちらも長い歴史を持ちます。
具体的なスペックの違いは何があるのでしょうか。ハイエースとキャラバン、それぞれのバンモデルを比較します。
荷室の広さは、ロングボディ同士で比べると、荷室幅は1520mmで共通ですが、最大荷室長はハイエースが3000mm、キャラバンは3050mmです。荷室高は、ハイエースが1320mm、キャラバンは1325mmという数値となり、若干の差ですがキャラバンの方が空間に余裕があります。
続いてはエンジンです。ハイエースのエンジンは2リッター(6速AT/5速MT)/2.7リッター(6速AT)のガソリンエンジンと、2.8リッターディーゼルターボエンジン(6速AT)の3種類を設定。
一方でキャラバンは、2リッター(5速AT/5速MT)/2.5リッター(5速AT)のガソリンエンジンと、2.5リッターディーゼルターボエンジン(5速AT/5速MT)が用意されています。
気になる装備面はどうでしょうか。ハイエースにもキャラバンにも、時代に沿った安全機能が備わっています。
代表的な装備を紹介すると、ハイエースには「トヨタセーフティセンス」を採用。衝突被害軽減ブレーキのセンサーには、ミリ波レーダーと単眼カメラが用いられていて、歩行者の検知も可能です。
一方でキャラバンに搭載される衝突被害軽減ブレーキ「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」は、ミリ波レーダーのみを用いるシステムで、歩行者は検知できません。
しかし、キャラバンには上空から見下ろしているかのような自車の映像を見て駐車できる「アラウンドビューモニター」の設定があります。運転席からでは直接確認しにくい左前方や後方の状況もひと目でわかるように工夫されています。
最後に車両価格(消費税込、特別仕様車含む)を比較すると、ハイエースが232万7600円から410万7400円(特別仕様車含む)。キャラバンは、217万6900円から417万8900円です。
よく似ているハイエースとキャラバンですが、細かい部分まで比べると意外と違いがあるようです。
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