「今日から義務に!?」 オートライトで無灯火減る? 車種別で38分も点灯差がある理由
オートライト未搭載車はどうする?
義務化される以前から、オートライト機能を搭載しているクルマは数多く存在しますが、ヘッドライトの点灯/消灯のタイミングには細かい規定がなく、各社が独自の設定で運用しているのが実態です。
オートライト機能の設定のばらつきによっては、小さな橋の下などで点灯してしまい、パッシングや後続車にはブレーキと間違えられたり、直後にすぐ消灯して余計にパッシングやブレーキを踏んだように誤解を広げる動作をしてしまっている事例もあります。
そのため、オートライト機能搭載車でも手動で操作しているドライバーも少なからずいるようです。
実際、JAFがおこなった「オートライト点灯時刻テスト」によると、日没前の約1時間で、ヘッドライトの点灯がもっとも早かったクルマと遅かったクルマでは、38分もの時間差があり、車種による設定のばらつきが大きいということがわかります。
車種によってはスイッチにある「OFF/AUTO/車幅灯/ヘッドライト」の並びが異なることで、クルマを複数台所有するドライバーや、レンタカーに乗った際にオートライトがOFFになるというミスが生じる可能性もあります。

また、オートライト機能を搭載されていないクルマもまだ多く街中を走っています。これらのクルマに乗っているドライバーはどうしたら良いのでしょうか。
都道府県の警察や地方自治体では、「早めのライト点灯」の呼びかけ活動を実施。さらに、自動車メーカーや大手タクシー会社、商業施設、保険会社などさまざまな業種の企業が賛同する形で「おもいやりライト運動」をおこなうなど、いろいろな形で全国に認知活動をおこなっています。
活動をおこなっているJAFは、「ヘッドライトを点灯して自分の存在を知らせることが事故防止に有効となります。車幅灯だけだと十分ではありませんので、ヘッドライトを点灯することをお勧めします」といいます。
JAFが別に実施したアンケートによれば、オートライト機能が搭載されていないクルマは全体の62.8%となり、世の中を走るクルマは当分の間、自分で「早めのライト点灯」をしなければなりません。
そうした背景もあり、義務化に頼らずクルマを運転する人自らが「早めに点灯する意味」を理解することが、事故を抑止する最大の方法なのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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