信号手前で…ブゥーン! 「エンブレ」多用は車に悪影響!? 適切な使用方法

エンジンブレーキの多用は壊れる?

 必要以上にエンジンブレーキを多用する操作方法は、問題ないのでしょうか。

今ではAT車でもシフトアップ/ダウンが可能
今ではAT車でもシフトアップ/ダウンが可能

 自動車修理工場のスタッフは以下のように話しています。

「信号待ちのたびにエンジンブレーキを使うのは、トラブルの原因になる可能性があり、おすすめできません。

 走行中にシフトダウンをするのは、ある程度までは良いと思います。ただ、信号停止で常にシフトダウンをしていると、『ATF』というオイルの温度度が上がってしまいます。そうなると、オイルの冷却性能や潤滑性能が下がり、トランスミッションが壊れる原因にもなります。

『ブレーキパッドを減らしたくないから、エンジンブレーキを使う』という人もいるかもしれませんが、ブレーキパッドはそう簡単には減りませんので安心して欲しいです。

 私の工場では、最近、コンパクトカーのミッション不調でご入庫されたお客さまがいらっしゃいましたが、マニュアルモードでのシフトダウンを多用していたらしく、調べてみるとCVTが壊れていました。工賃と部品代を合わせた修理金額が10万円以上になったことから、廃車を選ばれました」

※ ※ ※

 シフトダウンによるエンジンブレーキでは、フットブレーキを使わない減速ができます。しかし、不必要にエンジンブレーキを多用すると、クルマが壊れる原因にもなってしまいます。

 適切な操作を、必要に応じて使うことで、クルマの寿命や燃費は伸ばすことができます。しかし、誤った操作を頻繁におこなえば、燃費の悪化やクルマが壊れることもあるため、注意が必要です。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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