日産が制作した「ハンドルぐるぐる体操」とは!? 高齢ドライバーの安全走行を支援
それぞれの体操の内容と目的・効果とは?
●ハンドルぐるぐる体操の共通の効果
・両手を伸ばしてハンドルを持つことで腕の筋力アップが期待できます。手の位置は胸の高さにして、体から遠いほど効果があります。
・運動習慣をつけることで、とっさの場面で速い反応をとったり、スピードを認識する能力を高めることが期待できます。
●それぞれの体操の内容と目的・効果
・リフレッシュ
ハンドルを持ち、肩を伸ばして引いて、片脚を前に出して体を前かがみにして伸ばし、最後に体をひねる運動です。背筋と脚の筋肉を伸縮することで血流を良くして筋肉を活性化。運転前の体慣らしや、運転の合間の疲労軽減に効果が期待できます。
・筋力アップ
ハンドルを持ち、脚を前に伸ばしてバンザイしながら腰を下げて止める、脚を横に伸ばしてハンドル切りながら腰を下げて止めるという運動です。ゆっくり大きな動きをすることで、肩と腰から太ももの筋肉を鍛え、運転姿勢が前かがみになるのを予防します。
・認知力アップ
ハンドルを回しながら首を左右に振り、脚を伸ばす運動です。昨今、介護や転倒予防に取り入れられている手法として、ゲーム性のあるミラーバージョン(鏡動き)もあります。手と首と脚の別々の動きを組み合せることにより、脳に刺激を与えることで認知力のアップが期待できます。少し難しいかなと思うくらいがちょうど良い運動です。
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これらの体操は、クルマの運転前や時間がある時など、いつでもどこでも、ハンドルを持たずにおこなうことも可能です。
また、テレビや音楽を楽しみながら座ったままの姿勢でも、一定の効果が期待できます。
新潟市と出雲崎町では、既にこのハンドルぐるぐる体操が高齢者や保育園児向けに実践されており、好評を得ています。
さらに、高齢者と保育園児が一緒になってオンリーワンのハンドルを作るワークショップも開始しました。
今後は体操を広めながら、約1年をかけて複数地域、数百名の規模で効果や定着の検証を行うと共に、全国への普及を図っていく予定です。
日産が新潟大学と共に推進するトリトン・セーフティ・イニシアティブでは、子ども、高齢者、公共交通機関が不足し過疎化に悩む人々、訪日外国人などの生活・交通弱者に寄り添い、交通死亡事故ゼロ、誰ひとり取り残さないダイバーシティ交通社会の実現を目指し、分野、地域、世代を横断する活動をおこなっています。
また、同プロジェクトは、日産が約60年間続けてきた交通安全啓発活動「ハローセーフティーキャンペーン」の一環としても進められています。
さらに日産は、高齢ドライバーの関わる事故を減らすことを目的に、2019年より従業員の声から活動を始めた「助手席孝行」を呼び掛けるなどしながら、今後も先進安全技術の幅広い車種への搭載や、さらに安全な技術開発の推進を通じて、交通事故のないゼロ・フェイタリティ社会の実現を目指します。
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