シャープなデザインがカッコイイ! スポーティな旧車5選
クルマの開発ツールが進歩したことで、近年は複雑な曲面で構成される外観デザインが可能になっています。一方で昭和時代のスポーツモデルやスペシャリティカーは、直線基調ならではのカッコ良さがありました。そこで、シャープなデザインのクルマを5車種ピックアップして紹介します。
ウェッジシェイプがイカす! 昭和のスポーツモデル
クルマのデザインには時代によって流行があり、絶えず変化しています。
そして現在は開発ツールや工作機械が進歩したこともあって、複雑な曲面で構成されたモデルが多い印象です。 スポーツカーや高性能車は見た目からも性能を誇示するために、外観も派手に演出されています。
一方で、昭和の時代には直線基調なデザインのクルマが多かったのですが、スポーツモデルやスペシャリティカーには、平面と直線を活かした独特なカッコ良さがありました。
そこで、かつて販売されていたシャープなデザインのクルマを5車種ピックアップして紹介します。
●スバル「アルシオーネ」
1985年に発売された2ドアクーペのスバル「アルシオーネ」は、同社初で唯一のリトラクタブルヘッドライトを採用したモデルです。
外観はまさに「クサビ型」という形容がぴったりな未来的フォルムで、空気抵抗を極限まで抑えたデザインが印象的でした。
実際に空気抵抗を推し量るCD値(空気抵抗係)は0.29と、国産車で初めて0.3を下回る数値を実現しています。
内装のデザインも非常に個性的で、インパネやハンドル周り、シフトノブは、まるで飛行機をイメージさせる作りでした。
駆動方式はスバルらしくFFだけでなく4WDが設定され、搭載されたエンジンは発売当初は1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンのみでしたが、後期型では2.7リッターの水平対向6気筒自然吸気エンジンが追加されます。
また、グレードによっては自動で車高を調整するエアサスペンションが採用されるなど、見た目だけでなく技術的にも進んだクルマでした。
しかし、販売面では苦戦を強いられ、記録よりも記憶に残る1台となっています。
●三菱「スタリオン」
三菱は世界のスポーツカー市場へ参入することを目的に、1982年に「スタリオン」を発売しました。北米ではスタイリッシュなルックスで人気となり、ポルシェ「924ターボ」のライバルと評されます。
スタリオンは2ドアクーペの「ギャランラムダ」の後継車としてデビュー。ボディは3ドアハッチバックのみのFRで、直線基調のデザインはスマートかつ、スピード感あふれる印象となっています。
1983年には2リッター直列4気筒ターボエンジンにインタークーラーを装着し、175馬力(グロス)にパワーアップされると、1984年には最高出力200馬力(グロス)まで向上し、他メーカーとのパワー競争に参画。
そして、1987年には2リッター車に、輸出用のブリスターフェンダーを装備して3ナンバー登録となる限定車「GSR-VR」を発売。
さらに1988年には、これに2.6リッターエンジンを搭載し、国内初の50扁平タイヤ(リアタイヤのみ)標準装着車となったカタログモデルのGSR-VRが登場します。
しかし、ブリスターフェンダーのスタリオンは北米で人気となりましたが、日本では販売が低迷したため、1990年に「GTO」にバトンタッチするかたちで生産を終了しました。
●ホンダ「プレリュード」
1987年に発売された3代目ホンダ「プレリュード」は、デザインは2代目からのキープコンセプトとした2ドアクーペでしたが、より洗練されたことで、デートカーとして若者から高い支持を得ます。
外観は、FFながらエンジンを後傾して搭載することで実現した低いボンネットが特徴で、2代目と比べてボンネット中央部が30mm低くなりました。その低いボンネットのラインが、そのままドアからトランクまで続く美しいフォルムを構成しています。
エンジンは全グレードとも2リッター直列4気筒で、トップグレードの「2.0Si」には145馬力(ネット)を発揮するDOHCエンジンが搭載され、ほかのグレードは110馬力(ネット)のSOHCエンジンが搭載されました。
そんな4代目プレリュードの最大のトピックスは、量産車世界初の4輪操舵が設定されたことです。
これは、前輪の切れ角に応じて後輪の向きが変わり、前輪の切れ角が小さいと同位相、切れ角が大きくなると逆位相になる仕組みで、高速走行時のスムーズなレーンチェンジや、市街地の取り回しで威力を発揮します。
なお、プレリュードの4輪操舵は電子制御ではなく、機械式の連結作動メカニズムが採用されており、高い信頼性を誇っていました。
いすゞピアッツァが入ってないのは、納得いきません。
あの時代の車はどれもカッコよかったよね
サバンナRX-7も入れてほしかったけど