今では1000万円超えも… 「即完売」を記録した国産限定スポーツカー3選
スバルの限定車はいつも即完売! なかでも印象的なのは…
●スバル「インプレッサ22B-STi Version」
スバルは、1995年から3年連続で世界ラリー選手権(WRC)の総合優勝を飾るコンストラクターズチャンピオンとなっています。
そのWRC3連覇を記念して1998年3月に登場したのが、「インプレッサ22B-STi Version」(以下、22B-STiバージョン)です。タバコブランド「State Express 555」のWRCモデルと同じソニックブルーに塗られた2ドアクーペは、400台限定で発売、新車販売価格は500万円でした。
ベースとなる「WRXタイプR STi Version IV」が299万円だったので、当時のインプレッサとしては破格な価格設定です。しかし、希少性と高スペックが話題になり、発売後わずか2日間で完売しました。
22B-STiバージョンは、インプレッサのクーペボディをベースに、WRCモデルを彷彿とさせる前後ブリスターフェンダー、前後バンパー、リアウイング、サスペンションはWRCモデル同様の専用チューンを受けたビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリングを採用。さらに、ゴールド塗装のBBS製鍛造アルミホイールに235/40R17タイヤを装着しています。
パワートレインには、STI(スバルテクニカインターナショナル)が専用チューニングした22B専用エンジンを搭載、排気量を2212ccに拡大しています。
そして、22B-STiバージョンは、登場から20年以上が経過した現在でも伝説のモデルとして、その人気は衰えません。中古車販売店スタッフは以下のように話します。
「インプレッサは人気車種で、状態が良いクルマはすぐに売れてしまいますが、このモデルはそのなかでも特別だと思います。数年前に1度だけ買取ったことがありますが、査定中の場面を見かけたお客さまが、その時点で予約をされていきました。値段を付ける前でしたが『いくらでも払う』と仰っていたのが記憶に残っており、別格なクルマなんだと感じました」
スタッフの話す通り、大手中古車サイトでも見かける機会は少なく、走行距離の少ない無改造・無修復歴車は1000万円超のプレミアム価格で取引されることもあるようです。
2019年10月には、555台限定のWRX STIの最後の特別仕様車「EJ20 Final Edition」が限定販売されましたが、将来は驚くべき高値を呼ぶクルマになるかもしれません。
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