新型コロナ対策にマイカー通勤が有効? 社員を守る各社の取り組みとは
新型コロナウイルス対策として、公共交通機関を避けてマイカー通勤を推奨する企業が増えています。マイカー通勤を実施する企業ではほかにも感染拡大防止に向けてさまざまな対策をおこなっているほか、カーシェアを展開する会社もクルマ通勤を支援するキャンペーンを開始しました。感染拡大防止に向けた各社の取り組みには、どのようなものがあるのでしょうか。
新型コロナウイルス対策に「クルマ通勤」 各社の取り組みとは
新型コロナウィルス対策の一環として、多くの企業がテレワークや時差通勤を実施するなか、マイカーや社用車での通勤を認める企業も増えています。
また、朝夕の通勤をカバーする、期間限定のカーシェアサービスのキャンペーンも注目を集めています。感染防止に向けた各社の取り組みには、どのようなものがあるのでしょうか。
混雑を避けた時間帯でのマイカー通勤を推奨し、手厚いフォローをおこなっているのは「マナラ化粧品」の開発および販売を手掛ける株式会社ランクアップという会社です。
同社は2020年2月3日から時差通勤やテレワーク、検温を実施していましたが、加えて3月2日から「マイカー通勤/周辺社員のピックアップ」や「自転車通勤」の推奨をおこなっています。同社代表の岩崎裕美子さんに話を聞きました。
「原則としてテレワークをおこなっていますが、業務上、どうしても出社しなくてはいけない場合はマイカー通勤を推奨しています。マイカー通勤の場合、周辺に住んでいる社員をピックアップして一緒に出勤してもらうこともお願いしています。
また、政府の休校要請を受け、ありとあらゆる対策を検討しました。弊社は子どもがいるママ社員がとても多いので、3月2日以降、子連れ出社や子どもの面倒を見るための在宅勤務も推奨しています。
お母さんが倒れると家庭が大変なことになりますので、安全を最優先した結果の対策です。なお、自分のクルマを持っていない場合は実家などのクルマ通勤もOKにしています」
なお、クルマで出勤した場合には、ガソリン代(実費分)や駐車料金までも全額支給されるとのこと。マイカー通勤に対してとても手厚いフォローがおこなわれており、社員からも大変好評とのことでした。
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マイカー通勤のほか、社用車での通勤を認めたり、社員同士が社用車や私有車に乗り合わせての通勤を推奨したりする企業も増えています。なかには電車通勤を原則禁止にして、移動の際には極力、社用車やレンタカーの利用を命じている会社も出てきています。
名古屋の防火サービスをおこなう会社、新日本コーポレーション株式会社では、3月5日より新型コロナウイルスに対する対策として、公共交通機関による通勤を禁止し、社用車での乗り合わせ通勤を実施しています。
また、日本バリデーション・テクノロジーズ株式会社では、「社内Safety Action level 4」と題し、営業職や技術職の社員など、社用車やレンタカーを利用する社員向けに車内で使えるプラズマクラスターを購入し各自へ割り当ています。
クルマ通勤を認めたり、推奨したりの企業が増えていますが、クルマ通勤への諸々のフォローのほか、オフィスや自宅等への出社・帰社・帰宅時にうがい・手洗いをおこない、備え付けアルコールで手指の消毒をすることが感染予防の基本中の基本、という方針はどこも変わりません。
車のニュースの記者は、サザエさんの視すぎw