車はうるさいほど速い? マフラー交換で車の性能が上がるワケ

マフラーをカスタムするにはいくらかかる?

 近接排気騒音値は、平成28年規制が適用される場合であれば、車検証に記載があります。

 それ以外が適用されている場合は、車検証に記載は無いものの、上限はこれまで通りとなります。例えば、「平成10年規制」「平成11年規制」であれば、フロントエンジンの乗用車は96dBまで、「平成元年規制」であれば103dBまで、となっています。

マフラーのカスタムは以前と比べて減った?(画像はイメージ)
マフラーのカスタムは以前と比べて減った?(画像はイメージ)

 マフラーのカスタムについて、カー用品店のカスタム担当スタッフは以下のように話します。

「騒音規制の強化や、ハイブリッドカー人気によって、マフラーをカスタムするユーザーは減りました。また、規制が強化されたことは、車検に通らなくなるだけでなく、世間的な目も変わるキッカケになったと感じます。

 音の大きいマフラーに厳しくなったことで、以前に比べて警察に注意される機会が増えたという話を多く聞きます。

 さらに、ハイブリッドカーは社外品にしたことで持ち味である燃費性能が低下する場合も考えられるため、カスタムのハードルは高いように思います。

 今後は、デザイン的なカスタムの方がメジャーになり、『うるさくて速い』というマフラーはどんどん減っていくのではないでしょうか」

 環境への配慮から、ハイブリッド車やEV車の普及が進む昨今、社外品マフラーは消えてしまう日も近いのかもしれません。

※ ※ ※

 社外マフラーに交換する際に重要となるポイントは、車検に適合しているかどうかです。

 なかでも、車検適合のマフラーにおいて日本自動車スポーツマフラー協会が認定する「JASMA認定品」のマークが記載されているものが多く販売されています。

 このマークは車検の基準よりもさらに厳しい検査に合格した商品についているため、安心してカスタムすることができます。

 マフラー本体の価格は、車種だけではなく素材やデザインによっても大きく変わります。

 デザイン重視の安いものであれば5万円から8万円前後で購入することができ、性能重視のマフラーになると13万円から15万円前後の価格帯のものが多いようです。

 レースなどで使用する本格的なスポーツマフラーにもなれば、数十万円することも珍しくはありません。

 また、マフラー交換をディーラーやカーショップに依頼する場合は必ず工賃が発生します。作業時間は1時間程度です。

 自身で交換するユーザーも少なくはありませんが、正しい知識をもっていなければ、走行中の脱落や排気漏れなどの大きなリスクが潜んでいます。少しでも不安がある場合は、しっかりお金を払ってプロに施工してもらうようにしましょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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