今も輝きを失わない1990年代の名車とは!? 後世に残すべき高性能車5選

ライバル同士互いに切磋琢磨した高性能モデルとは!?

●三菱「ランサーエボリューション」

感動に値する異次元の加速力を誇った「ランサーエボリューション」
感動に値する異次元の加速力を誇った「ランサーエボリューション」

 初代「ランサーエボリューション」は 1992年に発売。これが後に「エボI」と呼ばれます。

 当初は、2500台の限定発売でしたが、予想以上の反響だったことから最終的には7600台を販売しました。

 ランサーエボリューションが開発された大きな目的は、WRC(世界ラリー選手権)参戦のためです。それまで「ギャランVR-4」で戦っていましたが、さらなる戦闘力のアップが求められ、より小型軽量なボディが必須となったからです。

 ベースとなったモデルは「ランサー1800GSR」で、専用設計された2リッター直列4気筒「4G63型」ターボエンジンを搭載。最高出力250馬力を誇り、フルタイム4WDシステムと相まって、加速性能は当時の市販車としては驚異的なものでした。

 しかし、急造されたことでシャシが熟成されておらず、旋回性能の評価は高くありませんでした。この経験が後に続く歴代ランサーエボリューションの進化の原動力になったといいます。

●スバル「インプレッサWRX STi」

ボクサーエンジンの咆哮が印象的だった「インプレッサWRX STi」
ボクサーエンジンの咆哮が印象的だった「インプレッサWRX STi」

 1992年にデビューしたスバル「インプレッサ」は世界戦略車としての役割を担い、同時に「レガシィRS」に代わってWRCで勝つ使命も与えられ、トップグレードには「WRX」の名前が付けられました。

 レガシィRSに搭載されていた240馬力を発揮する水平対向4気筒ターボ「EJ20型」エンジンをチューニングして、レガシィより80kgも軽いボディに搭載したことや、クロスレシオ化されたトランスミッションの採用で高い走行性能を持つクルマに変貌します。

 そして、1994年にはSTI(スバルテクニカインターナショナル)製のコンプリートカー「WRX STi」が登場。

 前後輪のトルク配分をドライバーが任意に調節出来る「DCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)」を採用し、あらゆる路面に適したトラクションを得ることができました。

 1996年のマイナーチェンジでは、高回転高出力化が図られ最高出力280馬力に到達。その後も最大のライバルであるランサーエボリューションとの熾烈な開発合戦を繰り広げます。

※ ※ ※

 1990年代といえば、トヨタ初代「プリウス」が登場しています。1997年の出来事ですが、このころはハイブリッド車がここまで普及するとは、まったく予想できませんでした。

 高性能車が多数出現したとともに、エコカーも飛躍的に進歩した時代でもあります。

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Writer: くるまのニュース編集部

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