駐車場に「軽」の文字 普通車を停めると違反? 駐車枠の大きさがさまざまな訳
ゆったり広い駐車枠にするか狭い駐車枠で台数を増やすかはオーナーの判断
一般的にクルマを駐車スペースには、左右に+450mm程度の余裕が必要だといわれていますが、3ナンバーサイズとなる1700mm以上のクルマが増えている現在、1台分の駐車スペースとして幅2.5m以下ではドアが開けづらくなるため、2.7m程度が推奨されているようです。

また長さ(奥行き)も、全長5mに迫る大きな車が停められるように、5.2m程度を確保する駐車場も増えてきています。
ひとつのコインパーキングに駐車枠をいくつ設けるかは、敷地面積から駐車枠のサイズを割り出し、土地の所有者に提案し、最終的に決定するのはオーナーです。
停めやすい広さでゆったりした駐車場にするか、駐車枠が多少狭くても多くのクルマを停められるようにするかは、オーナーの判断次第ということなのです。
ただし、新しいコインパーキングなどは、最近のクルマの大型化を考慮した「駐車のしやすさ」を念頭に設計されるケースが増えているのだそうです。
また、ギチギチのサイズのパーキングより、1台ごとのスペースにゆとりのあるほうが利用率も高いという運営会社のデータもあるとのことです。
これらのことを踏まえると「1台分のスペースが長さ5.2m×幅2.7m、通路の幅6m以上」の駐車場が停めやすいと判断できます。
また、車高を上げるカスタムを施したクルマは、コインパーキングに設置されたセンサーが認識できず、枠内に停めていても「違法(無断)駐車」扱いで罰金の対象になることもあるそうです。車高の高いクルマに乗っている人は注意が必要です。
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手軽に停められるコインパーキングですが、その多くは屋外で人が離れることを前提としているため、防犯対策は気をつけたいところです。
平成30年度の「車上ねらい(車上荒し)」は2958件発生しており、そのうちの32.3%が駐車場で発生しているといわれています(警視庁HPより)。
施錠はもちろん、車内に金品や高額なものを置いておかないなど、防犯対策意識を持つ必要がありそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。













