何故最近のライト類は白くなった?暖色から白色に変わった理由とは
今まで暖色系だったのに、白色LEDは車検に受かるの?
ライトの種類が変わる一方で、法律上は問題はないのでしょうか。
まず、車幅灯の色に関する規定を定めた「道路運送車両の保安基準」の第123条では、「灯光の色は、白色であること」と記載されています。
また、同第32条には「2005年12月31日以前に製作された自動車については、保安基準第34条の規定並びに細目告示第45条、第123条及び第201条の規定にかかわらず、次の基準に適合するものであればよい」とあり、「車幅灯の灯光は、白色、淡黄色又は燈色であり、そのすべてが同一であること」ともあります。
つまり、それまでに製造されたクルマは、暖色系よりも暗い「黄色」や「燈色」でも問題無いですが、現在では「白色」でなければならないのです。

こうした保安基準の関係も、白色LEDが普及する背景のひとつになったのでしょうか。ある自動車工場のスタッフは、次のように話します。
「現在でも暖色系のハロゲンランプを装着しているクルマはありますので、問題は無いと思います。むしろ、問題になったのは青っぽいLEDなどです。メーカー純正の車幅灯やヘッドライトのLEDは、青みが少ないため車検で指摘されることがないのでしょう。
基本的には純正のライトのままであることが一番望ましいです。ただ、お客さまのなかには暖色系から、アフターパーツの白色LEDへ交換を希望される人もいます。あまりに青みが強かったり、極端に明るくなければ車検には通りますので、当工場では保安基準に適合するものへの交換に対応しています」
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前出の自動車工場のスタッフは、クルマのライトについて以下のようにも話します。
「少し前まで暖色系のライトが一般的だったのは、当時の中古車の年代と関係しているかもしれません。
例えば10年前に中古車を買おうとすると、リーズナブルな年式はさらにその10年前くらいになることもあり、今から20年前のクルマということです。
2000年頃のクルマだと、国産車ではまだ暖色系のライト類が一般的でした。クルマの灯火類が白くなってきたのは、新しいクルマへの買い替えが進んできた証拠かもしれません」
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。









