何故最近のライト類は白くなった?暖色から白色に変わった理由とは
かつてはクルマのライト類は暖色系で統一されていました。しかし、現在の新型車では、ヘッドライトや車幅灯が白色を採用していることが多くなってます。なぜ、暖色から白色に変わったのでしょうか。
暖色系から白色に変化した理由
ひと昔前までは、一部の高級車などを除いてヘッドライトや車幅灯、ナンバープレートを照らすナンバー灯(番号灯)などのライト類は暖色系が一般的でした。いつから白色に変わったのでしょうか。

国内で初めてLEDヘッドライトを採用したクルマは、2007年に登場したレクサス「LS600h」といわれています。その後も、2012年に発売開始された日産「ノート」や、2013年発売開始の3代目ホンダ「フィット」では、従来の暖色系ハロゲンランプに加え、LEDタイプのライトを持つグレードも登場しています。
また、トヨタ「プリウス」では、先代モデルとなる3代目から白色に切り替わっていったことがわかります。
3代目プリウスは、2009年5月から2015年11月の約6年間にわたり販売されました。2011年には外観が変わるマイナーチェンジを受け、ヘッドライトも暖色系のハロゲンライトからLEDになったほか、同じく車幅灯も白色のLEDへと変更されています。
LEDは、1993年に青色LEDが開発され、現在の白色LEDは、それを応用して開発されました。パナソニックによると、1996年には照明タイプの原型となる白色LEDが誕生したといいます。
しかし、当時はヘッドライトとしての基準に適合する光量を出すことが難しかったとされ、クルマへの採用は前出のLS600hで採用となったようです。
長い間、暖色系が一般的だったライト類は、なぜ続々と白色に変わっているのでしょうか。元トヨタ販売店のスタッフは、次のように話します。
「暖色系のライトに比べて、LEDは明るく、視認性が良いことも純正採用例が増えている理由ではないでしょうか。従来の暖色系ハロゲンランプでは、光量が足らず、気づいてもらえない可能性もありました」
また、別のトヨタ販売店のスタッフは、以下のようにも話しています。
「LEDの高性能化と普及率があると思います。最近は家電製品でもLEDが使われるようになり、ハロゲンを使っていると『まだハロゲンなの?』といわれることもあると聞きます。LEDは消費電力も少ないため、環境に配慮する側面もあると思います。
また、ひと昔前に比べてLEDが壊れにくくなったことも、純正採用される理由のひとつです。信頼性が上がり、純正で使っても大丈夫と判断されたのでしょう」









