個性で勝負? SUV市場の競争激化で生き残りかけた各社の戦略とは

国内のSUV市場では、多くのSUVが販売されています。自動車メーカー各社は、激化する市場において埋もれないため、個性を発揮する戦略をおこなっています。では、各社のSUVには、どのような個性があるのでしょうか。

激化するSUV市場。どれを選べばいいの?

 国内のSUV市場では、軽自動車から全長5m近い大型SUVや、ガソリン車/ハイブリッド車/ディーゼル車/PHEV車といったパワートレインの違い、2列シート/3列シートなど多様化するライフスタイルに合わせて、さまざまなSUVがラインナップされています。なかでも国産SUVにはどのような特色があるのでしょうか。

SUVアリすぎ! どれを選ぶべき? 各社の特徴とは
SUVアリすぎ! どれを選ぶべき? 各社の特徴とは

 昨今では、SUVにも細かなニーズが求められるようになり、各社でコンパクト/ミドル/ラージといったサイズ感でモデルを設定しているようです。

 とくに多くのSUVをラインナップするのはトヨタで、ラインナップは、「ライズ」、「C-HR」、「RAV4」、「ハリアー」、「ハイラックス」、「ランドクルーザープラド」、「ランドクルーザー(200系)」の7車種となります。

 次点のスズキは、軽自動車と登録車を合わせた「ジムニー/ジムニーシエラ」、「ハスラー」、「クロスビー」、「SX4 S-CROSS」、「エスクード」の6車種をラインナップ。

 また、マツダは「CX-3」、「CX-30」、「CX-5」、「CX-8」。三菱は「RVR」、「エクリプスクロス」、「アウトランダー」、「アウトランダーPHEV」という4車種です。そのほかの国産メーカーは、2車種から3車種となり、トヨタのSUVラインナップが突出して多いことが分かります。

 2019年登録車年間販売台数のSUV上位5車種で見ると、全体14位・ホンダ「ヴェゼル(5万5886台)」、全体15位・トヨタ「C-HR(5万5677台)」、全体16位・トヨタ「RAV4(5万3965台)」、全体24位・日産「エクストレイル(3万6505台)」、全体25位・「ハリアー(3万6249台)」です。

 また、2020年1月の単月販売台数のSUV上位5車種では、全体1位・ライズ(1万220台)、全体11位・RAV4(5549台)、全体17位・C-HR(3543台)、全体18位・ホンダ「ヴェゼル(3508台)」、全体21位ダイハツ「ロッキー(3153台)」と、長らく売れ筋SUVとして君臨しているC-HRとヴェゼル以外は2019年に発売された新型モデルとなります。

 しかし、これほどまでSUVが増えたことによる弊害は起こっていないのでしょうか。トヨタには、7車種のSUVがありますが、同ラインナップ内でユーザーの取り合いが発生する可能性も考えられます。トヨタの販売店スタッフは販売事情を次のように説明しています。

「来店されるお客さまのなかには、RAV4とC-HRを比較する人もおります。扱いやすいボディサイズ、都会的な外観デザイン、お求めやすい価格などにこだわるお客さまはC-HRを選びます。

 一方で、C-HRでは後席や荷室が狭いと不満を感じるお客さまは、価格は少し高いですが、車内空間に余裕のあるRAV4を購入されます。RAV4は4WDのメカニズムも充実しているので、悪路走破性でRAV4が選ばれることもあります」

※ ※ ※

 このようにSUVのラインナップを増やすと、車種単体ではターゲットユーザーが被り、販売台数の低下に繋がる可能性があります。

 しかし、トヨタブランドとして見ると豊富なラインナップを誇る方が、他社と比較することなくトヨタ内で完結でき、これが激化するSUV市場におけるトヨタの強みといえそうです。

【画像】どれ選ぶ? 人気SUVを画像で比較!(25枚)

まさか自分のクルマが… 高級外車のような超高音質にできるとっておきの方法を見る!

画像ギャラリー

1 2

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー