「新型ヤリスと新型フィット」なぜ同時期発売? 激戦市場での異なる評価とは

同じコンパクトカーでも性格は全然違う!?

 新型ヤリスと新型フィットは、同じコンパクトカー市場でライバルとなるクルマです。

 ボディサイズでの類似点は、新型ヤリスが「プリウス」から始まったTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)によって刷新されたプラットフォームを使っています。

 ボディサイズは全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm-1515mm、ホイールベース2500mm。全長を4m未満に抑えたコンパクトなサイズで登場しました。室内寸法は室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1190mmを実現しています。

 新型フィットのボディサイズは、先代フィットと大きく変わらない全長3995mm×全幅1695mm×全高1515mm-1540mmです。

 ただし、SUV風な外観デザインのCROSSTARのみ3ナンバーで、全長4090mm×全幅1725mm×全高1545mm-1570mmとなりますが、ホイールベースは共通の2530mmです。室内寸法はクラスを超える室内長1955mm×室内幅1445mm×室内高1260mmを実現しています。

 両車のパワートレインには、ともにガソリン車とハイブリッド車を設定しています。

 新型ヤリスのガソリン車は、1.5リッター直列3気筒エンジンで最高出力120馬力を発生する仕様と、1リッター直列3気筒の最高出力69馬力という、ふたつのエンジンを設定。

 ハイブリッド車は、1.5リッター直列3気筒エンジン(最高出力91馬力)に駆動モーター(最高出力88馬力)を組み合わせます。なかでも、「HYBRID X」グレードは、現在国内で公表されているWLTCモード燃費でもっとも低燃費な36.0km/Lを誇っています。

 一方、新型フィットのガソリン車は1.3リッター直列4気筒エンジンで最高出力98馬力を発生。また、ハイブリッド車は先代までひとつのモーターを搭載していましたが、新型フィットでは同社「インサイト」と同等の2モーターシステムを採用し、もっともWLTCモード燃費が良いのが「BASIC」グレードで、29.4km/Lです。

 安全面では、新型ヤリスが予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス(TSS)」を全車標準装備としました。カメラとミリ派レーダーによる衝突軽減ブレーキを核に新機能を搭載。

 さらに、トヨタ車初として交差点右折時に直進してくる対向車を検知して衝突軽減ブレーキを作動させるという機能も採用しています。

 新型フィットも衝突軽減ブレーキや渋滞時追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)を備える先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」と、新世代コネクテッド技術「ホンダコネクト」を標準搭載しました。

新型ヤリス(上)、新型フィット(下)の異なるスタイル
新型ヤリス(上)、新型フィット(下)の異なるスタイル

 走りの性能については、新型ヤリスのCMがその性格を端的に表現しています。女性ランナーと新型ヤリスが信号の合図で走り出すというものです。

 スポーティさを全面に打ち出しており、トヨタの説明でも「軽快なハンドリングという強みを活かし」と、とにかく気持ちのいい走りがセールスポイントです。

 ホイールベースの延長分は前席の余裕に使われており、家族4人で使うクルマというより、前席を重視したスタイルとして訴求しているようです。

 一方の新型フィットは、新型ヤリスとは正反対で、4名乗車を意識した空間設計で臨んでいます。フロントのAピラーは従来の半分以下と極めて細く前方視界の良さに貢献するとともに、これが新しさを感じさせるインテリアにつながっています。

 また、水平・直線基調のインストルメントパネルやシンプルで見やすいバイザーレスメーターの採用など、これまでの国産コンパクトカーには無い個性的で、「心地よい居心地」を実現したのです。

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