トヨタ「アクア」消滅危機!? 強敵「ヤリス」との同士討ちにも勝てるのか?
「カローラ」と「プリウス」 トヨタ看板車種同士の戦いとは
新型ヤリス、アクアと似た関係性を持つクルマとして、トヨタ新型「カローラ」と同社の「プリウス」があります。
トヨタ新型「カローラ」は、セダン(カローラ)とワゴン(カローラツーリング)が2019年9月17日に発売されています。
そして2018年6月に先行発売されたハッチバック(カローラスポーツ)、そして併売される旧型のセダン(カローラアクシオ)、ワゴン(カローラフィールダー)の5モデルでモデル体系が構成されている状況です。
それぞれのモデルにハイブリッド仕様とガソリン仕様が設定されています。
そして新型カローラ/カローラツーリングの初期受注にあたる2019年9月17日から10月16日の1か月間では、カローラが約5400台(月販目標台数1700台)、カローラツーリングが約1万3700台(月販目標台数5400台)の受注を獲得。
カローラシリーズ全体では約2万2000台の受注を記録し、いずれも月販目標台数を上回る結果となりました。
そして日本自動車販売協会連合会が発表する販売(登録)台数ランキングにおいても、2019年10月にカローラとして11年ぶりとなる首位を獲得した後、11月・12月も連続首位を獲得。
フルモデルチェンジが功を奏し、いま売れ行き好調なモデルとなっています。
一方、トヨタ「プリウス」は現行型カローラに近いボディサイズを持つハイブリッド専用車です。ハッチバックの基本モデル(プリウス)に加え、ミニバン/ステーションワゴンタイプのボディに変更された「プリウスα」、そしてPHEVシステムを搭載した「プリウスPHV」の3モデルで構成されます。
新型カローラとプリウスのボディサイズを比較すると、新型カローラが全長4495mm×全幅1745mm×全高1435mm(セダン)、プリウスが全長4575mm×全幅1760mm×全高1470mm(基本モデル)と、プリウスの方が若干ボディが大きいです。
現行型のプリウスの登場は2015年12月(基本モデル)となっていて新型カローラより古く、2020年5月以降はトヨタは全店舗で全車種を取り扱う体制へ変更されることから、プリウス(2020年5月以前から全店舗取り扱い)と新型カローラ(2020年5月まではカローラ店専売)で販売競争が起きることが予想されます。
プリウスは2019年の登録車販売ランキングで4月から7月に4か月連続で首位となり、2019年の年間ランキングでは首位となりましたが、2020年1月のランキング順位は7位と、新型カローラ(同月ランキング2位)に押され気味です。
こうしたことから、いわずと知れたベストセラーカーである「カローラ」が新型モデルで人気が復活したことで、プリウスへの影響が続くことも考えられます。
しかし、トヨタの販売店スタッフによると「プリウスは知名度も高くプリウス自体にブランドとしての力があるため、指名買いされることも多いです。また、先代モデルからの買い替えもあります」ということから、こちらもアクアと同じく、モデル消滅とはならなさそうです。
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