輸入車の左ハンドルは不要? 令和に残る左ハンドルのデメリットとは
なぜ輸入車のウインカーレバーは右ハンドルでも左側?
かつて、輸入車が珍しかった時代は左ハンドルが一般的で、わざわざ日本向けに「右ハンドル仕様」を設定したクルマのなかにはケーブルを湾曲させる必要があったり、トランスミッションが干渉するためペダルレイアウトに違和感があったりしたものでした。

しかし、運転を制御するシステムが電子化されたことでスペース問題もクリアになり、現在では左ハンドルでも右ハンドルでも違和感のないレイアウトを実現できることが増加しました。
また、実際に右ハンドルが主力になって以降販売数が増加する事例もあるなど、ユーザーの本音でいえば、左ハンドルは運転しにくいと感じていた人も多かったのでしょう。
ちなみに、ほとんどの輸入車はウインカーレバーが(右ハンドルでも)ステアリング左側にありますが、これは国際的なISO規格で定められているためです。
BMWと共同開発され2019年5月に発売されたトヨタ新型「スープラ」は、国際的なISO規格に則ってステアリング左側にウインカーレバーがあります。
ちなみに国産車は、日本独自のJIS規格に準拠するため、ウインカーレバーは右側です。
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新車では左ハンドル車が減少している一方、中古車ではまだ左ハンドルはかなり残っています。左ハンドル車が好みという人は、中古車から選ぶのもひとつの手といえるでしょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。



















