スズキ新型「ハスラー」はアウトドア感アップ! オールマイティに遊べる軽が進化
新開発のパワートレインでハスラーの走りはどう進化した?
新型ハスラーのパワートレインは、「アルトワークス」から採用されたターボエンジンおよび新開発の自然吸気エンジンに、2ポートオイルポンプをスズキとして初採用した新開発のCVTが組み合わされ、高出力化されたISG(モーター機能付発電機)と充放電効率を向上したリチウムイオンバッテリーによるマイルドハイブリッドが全車に搭載されています。
市街地走行時のモーターアシスト時間も10%アップしたそうですが、走行性能はどのように進化しているのでしょうか。まずはターボモデルから走らせてみました。
アイドリングはとても静かで、発進直後から丁寧な加速フィールが続きます。パワーの出方に厚みがあるという表現がぴったりの、上質感のある走りに感心しました。速度を上げていっても余裕があり、大人4人乗車で坂道を上っても息切れする様子はありません。
レーンチェンジやブレーキングでの剛性感もしっかりあるので、頼もしいハスラーに包まれるような乗り味。ステアリング操作もなめらかで、頻繁な加減速でもガサツなところがなく、新型ハスラーは走りの面でも大人っぽく進化したのだと感じました。
次に自然吸気モデルに乗り換えると、よく吹け上がる軽快な加速フィールや、ちょっとカジュアルなステアリングフィールなど、キビキビとした印象も強く、従来のハスラーのイメージに近い乗り味です。
さすがに坂道ではノイズもやや大きめにはなりますが、それも不快なところは一切なく、むしろ楽しいと思えるような感覚です。
頻繁に長距離走行をするにはターボのほうが快適かもしれませんが、そうでなければ自然吸気モデルでも十分に満足できそうだと感じました。
そして試乗している間、とてもいいなと思ったのがシートの座り心地です。何か変わっているのか開発陣に聞いてみると、基本的なところは現行「ワゴンR」で大改良したものを踏襲しつつ、骨格を広げてシートレールに対してのバランスをとり、真上に座れるよう改良したとのことでした。
座面が30mm以上広がり、クッションの厚みもAセグメントの小型車並みになっているそうで、座り心地のアップも納得です。
今回、オフロードは走っていませんが、アプローチアングル29度、デパーチャーアングル50度とそれぞれ拡大し、走破性も向上している新型ハスラーなので、アクティブなドライブを楽しむためにも、シートの改良は大きな強みになりそうです。
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新型ハスラーをチェックしてみていちばん実感したのは、オールマイティさがさらに極まったということです。
レジャーのときばかりではなく、普段の買い物や送り迎えなどで乗るときにも、ちょっとしたストレスを徹底的に排除し、気持ちよく走れるような装備、技術が詰め込まれているのです。
だから、ちょっとそこまでのお出かけでもウキウキできたり、前向きになれたり。新型ハスラーは、いつもの日常を豊かにしてくれる、人生の相棒として最高の存在だと思います。
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