エコ車増加でトンネルが変化? 昔はオレンジもいまは「白」 照明の色が変わる理由とは
白色LEDは虫を寄せる?
白色LEDについては周辺景観への影響や、虫を寄せ付けてしまう「誘虫性」を指摘する声もあります。
LEDでは、いわゆる電球色の照明も可能ですが、今後トンネル内の照明に、オレンジ色のランプが採用されることはないのでしょうか。
前出のパナソニック株式会社の担当者は、次のように話します。
「周辺景観への配慮などで採用される可能性はあります。誘虫性について、LEDは虫を寄せる光の波長はもともと少ないです。
誘虫性のある光の波長をカットするカバーを取り付けることで、さらに該当する波長の光を減らすこともできます。これは家庭用の照明にも使われている方法です。色の視認性に劣るオレンジ色の照明を、あえて採用する理由は無いと思います」
虫を誘う光の波長は、近紫外線から紫外線の領域といわれています。そのため白色LEDの照明に、近紫外線から紫外線の波長をカットするカバーを取り付けても、人間の目には自然な光に見えますが、光に誘われる虫には見えなくなります。
オレンジ色の照明も誘虫性は低いとされていますが、色の見え方に影響が少ない白色LEDでも誘虫性に対処できることもあり、今後は白色の照明に置き換わっていくのではないでしょうか。
なお、人間に嫌われる蚊やゴキブリは光に誘われない虫のため、照明に近紫外線から紫外線の波長カットするカバーを取り付けても効果はありません。
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なお、トンネルの照明は、そのトンネルによって設置パターンが異なります。左右の照明を向かい合わせに配置する「向かいあわせ配列」や、交互に配置する「千鳥配列」が一般的なようですが、照明が片側にだけに設置されているトンネルもあるようです。
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