「ピカッ!」と光ったらもう遅い!? オービスのフラッシュが赤い理由とは
自動で速度違反を取り締まるオービスは、作動すると赤い光を投射します。違反車を撮影するためのフラッシュともされていますが、なぜ赤い光なのでしょうか。
赤外線だから「赤い」わけではない
スピード違反を取り締まる速度違反自動取締装置、通称「オービス」は、作動すると赤い光が投射されます。なぜ、青や緑などではなく赤い色の光が発せられるのでしょうか。
速度違反自動取締装置には赤外線カメラが使用されていますが、赤外線は人間の目では見えません。目に見える赤い光は、オービスが作動したことをドライバーに知らせるために投射されるといわれています。
オービスの作動をドライバーに知らせ、速度を抑制するのが目的であれば、フラッシュの色は青や緑など何色でも良さそうです。
オービスをライセンス生産する東京航空計器に取材を申し込みましたが、「オービスについては何も答えられない」とのこと。オービスの仕様については、守秘義務があるようです。また、警察庁への取材でも「捜査情報に関わるため回答できない」といいます。
しかし、なぜ投射される光が赤いのかは、光の波長から考えることができます。
目に見える可視光線のうち、その色は波長の短い側から順に、紫、青、水色、緑、黄、橙、赤となっています。
赤い光は波長が長いですが、さらに波長が長い不可視光線を「赤の外の光線」として、赤外線と呼びます。逆に、紫よりさらに波長の短い不可視光線が「紫外線」です。
夜間にオービスで撮影する場合、被写体となる違反車両から反射される光が少ないためフラッシュを投射する必要が生じますが、このフラッシュの投射機器には赤外線を透過するフィルターが使用されていると思われます。
撮影時に赤外線を投射し、反射した赤外線を撮影することで、夜間など反射光が少ない状況でも違反車両を撮影することができるのです。
そして、このフィルターにもあえて目に見える「赤」を使用することで、ドライバーはオービスの作動に気が付きます。
オービスが作動したことを、ドライバーに知らせる必要はあるのでしょうか。
オービスで撮影された車両およびドライバーのもとには、数日から30日以内に警察から出頭通知が送付され、違反者は指定された場所へ出頭しなければなりません。
撮影されたこと(スピード違反を犯したこと)をきちんと自覚させるためにも、ドライバーへはオービスのフラッシュを認識させる必要があるのではないでしょうか。
また、オービスの使用目的について、神奈川県警は「交通事故抑止のためとドライバーに実勢速度を下げさせること」と説明しており、取り締まりそのものが目的ではないとしています。
高速道路でオービスが、白い光で光ったのですが、わたしは、時速80kmで走っていたのですが、誤作動は、ありえますか?
証明するものが無い場合は、認めるしかないのでしょうか?
経験の有る方、もしくは、詳しい方、お教えくださいませ。