スカイラインやクラウンのバンがあった!? イケてる商用車5選
かつて、各メーカーからライトバンやピックアップトラックが販売されていました。そんな、商用車がたくさんラインナップされていたころの、ユニークなモデルを5車種ピックアップして紹介します。
かつては高級バンが存在した!? カッコイイ商用車たち
昔は、商用車のライトバンやピックアップトラックが、各メーカーから販売されていました。しかし、時代とともに淘汰され、現在は限られたメーカーからの販売となっています。
今回は、かつて商用車がたくさんラインナップされていたころの、ユニークなモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●日産「スカイライン バン」
3代目にあたる「C10型 スカイライン」は、1968年にプリンス自動車と合併した日産から発売され、同年追加された2リッター6気筒のL20型エンジン搭載車は、高性能なセダンとして人気となり、いまも「ハコスカ」の愛称で親しまれています。
3代目スカイラインといえばGT-Rがもっとも有名ですが、4気筒エンジンのモデルにはステーションワゴンとバンが存在。
当時は、ひとつの車種でセダン、クーペ、ステーションワゴン、バンと、さまざまなボディタイプをラインナップするのが普通で、スカイラインの場合も6代目までバンが存在し、ステーションワゴンは7代目まで設定されていました。
スカイラインバンはセダンの後部をキャビンに変えたカタチで、ボディサイドにはスカイラインらしさの象徴である「サーフィンライン」が取り入れられています。
搭載されたエンジンはプリンス製の1.5リッターと1.8リッターの直列4気筒で、フロントノーズは6気筒モデルよりも短いものの、ボディ全体の見た目のバランスは崩れておらず、スタイリッシュな印象です。
●トヨタ「クラウン バン」
1971年発売の4代目トヨタ「クラウン」は、3代目とは対照的な「スピンドル・シェイプ」と呼ばれた滑らかで美しいボディラインでデビュー。
当時のクラウンもスカイラインと同様に、さまざまなボディタイプが設定されており、3代目ではピックアップトラックも存在しました。
4代目クラウンは通称「クジラ」と呼ばれ、それまでの日本の高級車とは一線を画するデザインです。いまでは普通になったボディと同色のバンパーなど、先進的なルックスは賛否が分かれたほどです。
ステーションワゴン/バンのデザインも伸びやかなサイドビューで、現在の価値観で見ると好印象ですが、当時は保守的なユーザーから敬遠されました。
1974年に、直線基調で重厚感のある5代目にモデルチェンジして商業的には成功を収めますが、4代目のデザインに魅せられて愛好するファンも多く存在します。
●ホンダ「シティ プロ」
1981年に発売されたホンダ「シティ」は、それまでにない背の高いデザインのコンパクトカーで、大ヒットを記録します。
全長3380mm×全幅1570mm×全高1470mmという小さなボディながら広い室内を持ち、後のコンパクトカーの設計に多大な影響を与えました。
この初代シティには「シティ プロ」という商用車が同時にラインナップされ、2名乗車と5名乗車を設定。シティと同じ1.2リッター直列4気筒エンジンを搭載し、もともとシンプルな装備が、より簡素化されていました。
外観のデザインはシティと同様でしたが、加飾を控えめにしてコストダウンが図られ、フロントグリルも専用のデザインが採用されました。
積載量は300kgと、当時の軽トラックよりも少なかったですが、一見して商用車には見えないことで人気となります。
また、初代シティにはオープンカーの「カブリオレ」が追加設定され、同じ車種でバンとオープンカーがラインナップされるという、世界的にも非常に珍しいモデルでした。
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