プリウスやアクアが廃止される!? 存在意義が薄れるハイブリッド専用車の価値
かつてハイブリッド車は珍しい存在でした。しかし、1997年に世界初の量産ハイブリッド車としてトヨタの初代「プリウス」が登場してから急速に普及していき、現在では新型車の大半がハイブリッド車を設定しています。ハイブリッド車が当たり前になった現在では、ハイブリッド専用車のプリウスや「アクア」は生き残れるのでしょうか。
ハイブリッド車が当たり前になった現代で、プリウスやアクアの生き残る道はある?
世界初の量産ハイブリッド車として、1997年に初代「プリウス」が発売されました。いまでは、ハイブリッドも20年以上の歴史があります。
搭載車種も増えて、国内で販売される小型/普通乗用車の多くがハイブリッド車になりました。もはや目新しい存在ではありません。
では、ハイブリッド車が当たり前となった現代において、ハイブリッド専用車のプリウスや「アクア」は今後どうなるのでしょうか。
2019年に発表・発売された国産の新型車を振り返ると、大半の車種にハイブリッドが用意されています。トヨタ「ヤリス」、「カローラセダン/カローラツーリング」、「RAV4」、ホンダ「フィット」という具合です。
また、販売台数ランキングの上位に位置するトヨタ「シエンタ」、ホンダ「フリード」、日産「ノート」といった車種にもハイブリッド車があります。
そのために最近では、小型/普通乗用車に占めるハイブリッド比率も高いです。メーカー別に見ると、トヨタは40%から50%、ホンダは55%前後、日産は60%前後がハイブリッド車です(いずれもマイルドハイブリッドを含みます)。
このように大半の車種でハイブリッドを選べるのが当たり前になると、プリウス、アクア、ホンダ「インサイト」、レクサス「CT」のようなハイブリッド専用車は、今後どうなるのでしょうか。
ハイブリッド車の購入に関して、トヨタの販売店は次のように話します。
「アクアやプリウスは、ハイブリッド車が欲しいと考えているお客さまの間で人気が高いです。ただし最近はヤリス、カローラセダン&ツーリング、C-HR、RAV4など幅広いトヨタ車にハイブリッドが用意され、必ずしもアクアやプリウスを選ぶ必要がなくなりました」
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最近は新車に乗り替える周期も長く、7年から9年に達します。販売店スタッフも「いまはクルマが丈夫になり過ぎて(ユーザーにとっては良いことですが)、なかなか乗り替えてもらえません」と漏らす声も多いほどです。
仮に2020年に所有している愛車が購入から9年を経過しているとすれば、買ったのは2011年です。アクアの登場は2011年末なので、いまほどハイブリッドは普及していませんでした。
つまり愛車を買い替える周期が伸びたことで、「ウチもそろそろハイブリッドを買ってみようか」と考えている人が、いまでも相応にいるわけです。
その一方でトヨタは「基本的にすべてのトヨタ車にハイブリッドを設定する方針」だと述べています。先代型の11代目カローラは2012年に発売されましたが、2013年にハイブリッドを加えています。このときの理由も「すべてのトヨタ車にハイブリッドを設定する」ためでした。
そして新型ヤリスにもハイブリッド車が用意され、開発者は「アクアは国内で100万台以上が保有されています。そのお客さまも、ヤリスのハイブリッドに乗り替えるでしょう」と述べています。
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