除雪車の追い越しは絶対ダメ! ノロノロ運転でも付き合わないといけないワケとは

降雪シーズンになると、道路で除雪車をはじめとした雪氷作業車を見かけることがあります。ゆっくりとした速度で作業をおこなっていて、思わず追い越したくなりますが、追い越しはNG行為です。なぜ、追い越してはいけないのでしょうか。

除雪車の追い越しはなぜNG? NEXCO東日本の答えは

 冬至を過ぎ、雪国では間もなく本格的な降雪シーズンを迎えます。そのようなときに活躍するのが、除雪車をはじめとした雪氷作業車です。

 除雪車を見つけた場合、一般車両は除雪車を追い越してはいけないのですが、その理由とはいったいなんでしょうか。

除雪中の追い越しはNG! その理由とは(写真はイメージ)
除雪中の追い越しはNG! その理由とは(写真はイメージ)

 雪氷作業車とは、「雪」と「氷」への対策作業をおこなう車両のことで、道路に凍結防止剤などを撒いて凍結防止作業をおこなう作業車と、路面上に降り積もった雪が踏み固められる前に除雪をおこなう除雪作業車(除雪車)があります。

 除雪車の基本構成は除雪トラック3台と標識車1台の組み合わせとなり、時速30キロから40キロ以下のゆっくりしたスピードで、安全に作業しています。

 NEXCO東・中・西日本の3社では、「除雪作業中の車両を追い越さないでください」と呼び掛けていますが、それにはどのような理由があるのでしょうか。NEXCO東日本に聞きました。

「たとえば、除雪作業車(除雪車)で走行車線だけを除雪しているような場合、お客さまが追越車線を使って除雪車を追い越すと、除雪作業中の雪や凍結防止剤がお客さまの車両に掛かって事故の原因になったり、車両の汚損が生じさせたりする恐れがあります。

 まずはお客さまの安全を第一に考えて、追い越し禁止としています。

 ただし、除雪作業が数キロに渡って続く場合は、一定時間ごとに除雪作業を中断し、後続のお客さまの車両を優先して走行できるよう、除雪車を道路脇の退避場所や休憩施設などに退避させることもあります。

 ご迷惑をおかけしますが、除雪作業へのご理解とご協力をお願いします」

 追い越しを禁止するだけではなく、一定時間ごとに、後続の一般車両を先にいかせるために作業車両を退避させるなど、対策も講じられているようです。

 何時間も除雪車の後ろについてノロノロと走り続けるわけではないので、除雪中は追い越さないルールを守りましょう。

※ ※ ※

 NEXCO東日本グループが管轄する事業エリアは、北海道や東北地方など、冬季の気象条件が厳しい地域を多く含んでいるという特徴があります。

 除雪作業をおこなう距離も凄まじく、2017年度の除雪作業延長はなんと合計約59万キロ。例年、その半分が北海道となっており、2018年度の作業延長は地球約7.6周分に相当する約30万キロに到達しています。

 雪氷作業車を追い越してはいけない理由は前述のとおりですが、残念ながら毎年何件かは除雪車を無理やり追い越そうとしたことによって起こる事故が発生しています。

 除雪作業を2台体制でおこなう場合は、追越車線を除雪する1号車と走行車線を除雪する2号車の2台1組で作業し、2号車には一般車が追い越せないよう「追い越し禁止」と記された遮断機を搭載しています。

 前述したように、追従する一般車両を数キロ毎に解放する仕組みとなっていますが、なかには遮断機の隙間から無理やり追い抜こうとして作業車両に追突する一般車もあるそうです。

 吹雪などで視界が悪くなっていることで、前方で除雪作業をしている車両が良く見えず、直前で作業車の存在に気づいたものの間に合わず、突っ込んでしまう事例も発生しているといいます。

除雪車がいる時に注意! 絶対やっちゃダメなNG行為とは(10枚)

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