トヨタ「C-HR」発売から丸3年! SUV市場をけん引する他車と違う魅力とは

トヨタの売れ筋SUV「C-HR」は、2016年12月14日に発売されてから丸3年経ちます。過去にはSUV市場でもっとも売れたモデルでしたが、その魅力とはなんなのでしょうか。また、なぜ個性的なデザインが受けられたのでしょうか。

「走りを意識した」奇抜なSUV「C-HR」の魅力とは

 国内のSUV市場において、継続的に販売好調なのがトヨタのコンパクトSUV「C-HR」です。発売は、2016年12月14日となり、翌2017年(11万7299台)、2018年(7万6756台)と2年連続でSUVジャンルで1位となっています。

 最近では、各メーカーからさまざまなSUVが登場していますが、好調な販売を維持するC-HRの魅力とは、なんなのでしょうか。

2014年のパリモーターショーにて、公開されたコンセプトモデル「TOYOTA C-HR Concept」
2014年のパリモーターショーにて、公開されたコンセプトモデル「TOYOTA C-HR Concept」

 C-HRは、2014年9月に開催されたパリモーターショーにて、コンセプトモデルとなる「TOYOTA C-HR Concept」を公開。このモデルは、新世代コンパクトクロスオーバーのデザインスタディモデルとして、軽快さと力強さが大胆に融合したスタイリングを具現化したものでした。

 そして、2016年12月に量産モデルのC-HRが発売されました。従来のSUVは、そのキャラクターならではの悪路走破性や四輪駆動システム、オフロードモデルを演出するデザインなどが求められていました。

 しかし、C-HRは世界のさまざまな道での走行テストや、欧州の一般道路でのハンドリングやショックアブソーバーのチューニングなど、走行性能にこだわり、開発コンセプトの「我が意の走り」を追求しています。

 また、C-HRの個性的なデザインについて、トヨタは次のように説明しています。

「コンパクトSUV市場は、他市場に比べ内外装デザインを重視するお客さまが多いため、デザインにも徹底的にこだわっています。

 とくに、外観デザインは、デザイナーの想いをそのままの形で実現することを目指して開発。『センシュアル スピード-クロス』をキーワードに、スピード感あるキャビン形状・彫刻的な面造形・ダイヤモンドをモチーフに強く絞り込んだボディと大きく張り出したホイールフレアの対比など、独創的なスタイルを追求しているのです」

※ ※ ※

 このように、C-HRは激化するSUV市場において個性と需要のバランスを上手く保ったモデルとして登場していることがわかります。

 また、C-HR最大のライバルとされるホンダ「ヴェゼル」は、これまでC-HRの後を追いかける形の販売台数でしたが、2019年1月に走りを意識した新グレードとなる1.5リッターターボ車となる「TOURING・Honda SENSING」を追加します。

 この影響もあって、同年上半期(1月から6月)ならび4月から9月の販売台数において、ヴェゼルがC-HRを上回る結果となりました。

 また、4月には約3年ぶりに国内市場へ復活したトヨタのミドルサイズSUV「RAV4」が登場したことも、C-HRの勢いを止めた要因です。

 そうしたC-HRにとっての逆境もあってか、10月には、マイナーチェンジを実施。外観デザインの変更や安全・快適装備の充実などのほかに、1.2リッターターボ車に6速MTを追加するほか、スポーティモデルとして「GR SPORT」が新設定されました。

 また、C-HRの魅力を支える要因には、トヨタならではのブランド力があります。C-HRをはじめとするトヨタ車の強みについて、トヨタの販売店スタッフは、次のように話します。

「これまでのC-HRは、トヨタのSUVラインナップでエントリーモデルということもあり、一番購入しやすいというのが大きかったです。

 トヨタには、『ランドクルーザー(プラド)』、『ハリアー』、『RAV4』、『C-HR』、『ライズ』と多種多様なSUVが揃っており、お客さまはトヨタブランドのなかで自分の好みにあったSUVを選ぶことができます。

 これまでは、販売店によって購入できるモデルが異なっていましたが、2020年5月からは全店で全モデルを購入できる予定です。

 現在は、新型モデルのRAV4やライズがC-HRを検討していたお客さまを引っ張っている状況が少なからずありますが、今後はMT仕様やGR SPORTといった走りを意識したものもあるので、改めてC-HRに興味を持ったお客さまに訴求することが出来ると思っています」

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 また、トヨタブランドの強みには、販売店舗数の多さもあります。トヨタの販売店は全国約5000店舗で、ホンダや日産の約2000店舗に比べると自分の住んでいる近所に店舗がある可能性が高く、来店やアフターサービスの受けやすさなどで他メーカーと比べて差が出てくるのです。

 こうした、トヨタの強みやC-HRそのものの魅力が、国内のSUV市場で売れてきた理由なのです。

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2件のコメント

  1. 仰る通りで店舗は数以上に地域に平均散らばることが大切なのです。
    メルセデスなどの輸入車ディーラーも数は少なくとも平均的な全国配分で店舗を展開しているので売れるわけですね。
    これから全国で各種のTOYOTA車が買えるならレクサスもTOYOTA店で取り扱えばいいと思いますね、もうレクサスの敷居の段差では輸入車には勝てないのでお客さんに同じ暖簾を潜っていただいてTOYOTAか?否か?を選んでいただけば良いと思いますね。
    メルセデスのヤナセもシュテルンもレクサスみたいなガチガチな持て成し無いですしね
    用はメルセデスみたいに自分等の車で持て成しをすればいいだけで販売店の敷居は高くてはダメですよね。

  2. でこぼこしたデザインがどうも好きじゃない、正反対がこんど出るフィット。でこぼこの多い今時のクルマにあってすっきりした車体は、好き。

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