新型フィットは成熟進化! 小型車市場でヤリス・ノートに勝てるのか

東京モーターショー2019で世界初公開されたホンダの新型「フィット」。現行型と比べてどのような部分が進化しているのでしょうか。

新型フィットは、タイヤサイズによって乗り味が変わる?

 ホンダの新型「フィット」は、2020年2月に発売を予定しています。新しくなったフィットは、どのような部分が先代型から進化しているのでしょうか。

新型「フィット」は売れ筋のノートやアクア、そして同じ2020年2月に発売されるヤリスに勝てるのでしょうか。
新型「フィット」は売れ筋のノートやアクア、そして同じ2020年2月に発売されるヤリスに勝てるのでしょうか。

 新型フィットは、5つの異なるグレードを新たに設定しています。エントリーグレードとなる「ベーシック」、中間グレードの「ホーム」、アクティブさを演出する「ネス」、ほかのグレードより最低地上高を30mm高めたSUV風の「クロスター」、本革シートを備える上級の「リュクス」です。

 パワートレインは、1.3リッターのガソリン車と新開発の1.5リッターのハイブリッド車が設定されます。

 走行安定性は、いまの車両開発の流れに沿って、後輪の接地性に重点を置いています。危険を避けるために急な車線変更を強いられたり、下り坂のカーブでブレーキを踏む操作をしても、後輪の接地性が削がれにくいです。高速道路の直進時を含めて、コンパクトカーのなかでは安心感が高いといえます。

 この安定性を確保したうえで、カーブでは操舵角に応じて自然に曲がる性格に仕上げたのです。急カーブの続く峠道を走っても、旋回軌跡を拡大させにくく、運転の楽しさを味わえます。

 乗り心地は40km/h以下では少し硬いですが、速度が高まると穏やかな印象に変わるのです。

 現行型ではカーブを曲がっている最中に路上の段差などを乗り越えると、突き上げ感が生じて進路を瞬間的に乱され、ハンドルを内側へ切り込む操作も必要でしたが、新型ではこの不快感が払拭されています。

 タイヤサイズとエンジンによっても、走行安定性と乗り心地に違いが表れます。15インチタイヤ(185/60R15)を装着する1.3リッターのガソリン車(ベーシック)グレードは、燃費を重視した印象を受けます。

 低速域では乗り心地が少し粗く、その代わりボディが軽いので、走りにも軽快感があります。下りカーブなどにおける後輪の接地感も高く、挙動を乱しにくいです。

 16インチタイヤ(185/55R16)を装着する1.5リッターのハイブリッド車(リュクス)は、少し引き締まった感じがあります。低速域では硬めですが、15インチタイヤのベーシックに比べて乗り心地が上質な印象といえます。

 その代わりハイブリッドの場合、カーブを曲がるときにはボディの重さを少し意識させられ、後輪の接地性も若干下がりますが、挙動の変化が穏やかで不安はありません。

 リュクス、クロスター、ネスは16インチタイヤを装着しており、クロスターは前述のように最低地上高も30mm高いです。エンジンの組み合わせを含めて、購入時には複数のグレードを試乗して判断すると良いでしょう。

【画像】先代型フィットと何が違う? 詳しく画像で比較してみる!

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