日産「e-POWER」登場から3年 ノートが日産初の快挙を成し遂げられた理由とは?

日産が2016年11月2日にコンパクトカー「ノート e-POWER」を発売してから、2019年11月2日で丸3年が経過しました。日産初の販売台数ランキング1位を獲得するなど、いまでは同社を代表するコンパクトカーとして知られていますが、ノート e-POWERの基本モデルである「ノート」の発売当初はいまほどの人気を集めていませんでした。なぜ、3年間で人気モデルへと生まれ変わることができたのでしょうか。

日産「ノート」がわずか3年で人気を獲得した要因とは

 2019年11月2日に、電動パワートレインを搭載した日産のコンパクトカー「ノート e-POWER」が発売されてから丸3年が経過しました。

 いまは日産を代表するコンパクトカーとして知られていますが、ノートの発売からe-POWERの追加時、そして発売から年数が経過したいまでは、それぞれ状況が異なっているといいます。はたして、販売状況はどのように変化してきたのでしょうか。

2016年の発売から丸3年が経過した日産「ノート e-POWER」
2016年の発売から丸3年が経過した日産「ノート e-POWER」

 ノート e-POWERのベースとなる2代目「ノート」は、2012年9月3日に発売されています。

 同社の「マーチ」より大きいボディを持つコンパクトカーで、2012年の発売当時は直噴ミラーサイクルエンジンに高効率スーパーチャージャーを搭載した「HR12DDR」エンジンの採用や、ガソリン登録車クラスナンバー1の低燃費(JC08モード25.2km/L)がセールスポイントとして挙げられていました。

 しかし、他社のコンパクトカーに対して強い差別化をすることはできず、販売面では後塵を拝すことも多くありました。

 トヨタ「アクア」やホンダ「フィット」など、他社の人気コンパクトカーにはハイブリッド仕様が設定されていたモデルも多かった一方、ノートには存在しなかったことも、要因のひとつといわれています。

 潮目が変わったのは2016年です。ノートに新たな電動パワートレイン「e-POWER」を搭載した、ノート e-POWERが2016年11月2日に追加設定されました。

 e-POWERとは、エンジンの動力を発電のみに利用し、バッテリーに蓄えた電力でモーターを駆動させて走るシリーズ式のハイブリッドシステムです。

 アクアなどに搭載されるハイブリッドシステムとは異なる機構を持ち、日産によるとシリーズ式ハイブリッドシステムが量産コンパクトカーに搭載されるのは、ノート e-POWERが世界初だといいます。

 2016年におこなわれたe-POWERの追加設定は、当時すでに発売から4年が経過していたノートにとって追い風になりました。

 日本自動車販売協会連合会が発表する登録車販売ランキングにおいて、2016年のノートの年間販売台数は10万2402台でランキング5位という結果でしたが、翌2017年は13万8905台を記録しランキング2位、アクアやフィットなど他社の人気コンパクトカーを抑え、日本でもっとも売れているコンパクトカーの座を獲得します。

 その後、2018年には13万6324台を販売し、ついにランキング首位を獲得しました。日産が登録販売ランキング(暦年)で1位を獲得したのは、これが統計史上初となります。

 ノートの販売状況について、販売店スタッフに話を聞くと「燃費の良さについて、とくにお客さまから好評いただいています。なかでも、『e-POWER』についての問い合わせをお客さまからいただくことも多いです」とコメントするなど、e-POWERの効果がいかに高かったのかが窺えます。

 登場から3年で、ノート e-POWERは国産コンパクトカーの勢力図を塗り替えました。

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