ブームに乗るのは昔も同じ!? 懐かしのSUV風な車5選

SUVテイストでヒット作になった2台とは!?

●ホンダ「シビックシャトル ビーグル」

「CR-V」登場以前、売上に大きく貢献したといわれるホンダ「シビックシャトル ビーグル」
「CR-V」登場以前、売上に大きく貢献したといわれるホンダ「シビックシャトル ビーグル」

 1983年にデビューしたホンダ「シビックシャトル」は、3代目「シビック」の5ドア版としてデビュー。シビックのイメージを残しつつ、ルーフを高くしたことで生まれた広い室内空間と荷室で、レジャー用途に適したステーションワゴンとなっていました。

 搭載されたエンジンは1.5リッター直列4気筒SOHCで、駆動方式は当初FFのみでしたが、1984年に4WD車を追加し、1986年には「リアルタイム4WD」(スタンバイ式4WDの呼称)に、4WDシステムが変更されます。、

 1987年に4代目シビックとともにモデルチェンジされたシビックシャトルは、4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションの採用や、トップグレードには1.6リッター直列4気筒DOHCのZC型エンジンを搭載し、走行性能が一気に高まります。

 さらに1994年には、クロスカントリー4WDで流行した「カンガルーバー」と、大きめのフォグランプを標準装備した、現在のクロスオーバーSUVに近い「シビックシャトル ビーグル」が登場。「CR-V」が発売されるまでの間、人気グレードとしてヒットしました。

●三菱「RVR スポーツギア」(初代)

使い勝手という点で大きなアドバンテージを持っていた三菱「RVR スポーツギア」
使い勝手という点で大きなアドバンテージを持っていた三菱「RVR スポーツギア」

 1991年発売の三菱「RVR」は、2代目「シャリオ」のシャシを短くして、2列シートとスライドドアを片側に備えたトールワゴンです。

 車名のRVRは英語の「レクリエーショナル・ビークル・ランナー」の頭文字を取ったもので、「走りの良いRV」という意味が込められていました。

 エンジンルームを小さくして車高を高くした「ショートノーズ&トールキャビン」としたことで、広い室内空間を確保し、レジャーユースを強く意識したコンセプトのクルマでした。

 駆動方式はFFと4WDが用意され、搭載されたエンジンは当初、1.8リッター直列4気筒SOHCと2リッター直列4気筒DOHCの2種類でしたが、1992年には最高出力88馬力を発揮する2リッター直列4気筒SOHCターボディーゼルエンジンを追加ラインナップし、経済性に優れていたことで人気となります。

 また、2リッターガソリン車とディーゼル車に、1740mmのワイドボディを採用し、カンガルーバー、スキッドプレート、スペアタイヤキャリアなどを備えた「RVR スポーツギア」が登場。

 スライドドアとクラスを超える広い室内による使い勝手の良さから、RVRは長く人気を保ち、1997年に2代目が発売され2002年まで生産されました。

 そして、2010年にコンパクトSUVとして7年ぶりに復活し、マイナーチェンジとフェイスリフトが繰り返され、現在も販売されています。

※ ※ ※

 現在もSUV風なグレードをラインナップするモデルは数多く存在しますが、1990年代の方がユニークなモデルが多かった印象があります。

 昨今、どこのメーカーも似たようなクルマが多いと嘆かれることもありますが、SUV人気がさらに高まれば、より個性的なモデルが誕生するかもしれません。

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Writer: くるまのニュース編集部

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