軽の王者「N-BOX」は普通車よりも魅力的!? ホンダ「フリード」と比べてどっちが買い?

2019年現在、ホンダの人気車種として国内販売を支える「N-BOX」と「フリード」は、車格は異なるものの、スクエアなボディで広大な車内を実現している点など、共通する点も多く存在します。それぞれの車種についている機能や装備の特徴について、比較します。

日本で一番売れてるクルマ「N-BOX」の魅力とは?

 近年、ホンダでもっとも売れているクルマは、軽自動車では「N-BOX」となり、普通車(登録車)ではミニバンの「フリード」が該当します。

 両車は、ボディサイズに違いがあることから一見関係がないように見えるものの、箱型ボディによる広い車内や、両側スライドドアの採用などが特徴となっており、使い勝手の面では近いモデルといえます。

 同じディーラーで展示され、ユーザーが実車を見て比較することも想定される両車ですが、違いや価格差も考慮したうえで、どちらの方が「買い」だといえるのでしょうか。想定される使い方も考慮しつつ、比較します。

ホンダ「N-BOX」(写真左)と「フリード」(写真右)
ホンダ「N-BOX」(写真左)と「フリード」(写真右)

 ホンダ「N-BOX」は、2011年12月に初代モデルが発売された軽自動車です。全高1700mm以上のボディに両側スライドドアを採用したことが特徴で、2012年度には全国軽自動車協会連合会が発表する年間販売台数において首位となります。

 2017年9月には2代目へフルモデルチェンジし、2017年度には軽自動車のみならず登録車も含めたすべてのクルマにおいて、販売台数ランキング1位となり、その人気は盤石なものとなりました。2018年度および、直近の2019年度上半期(4月から9月)の販売台数も首位となっています。

 N-BOXは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1790mm(2WD仕様)となり、軽自動車規格と比べて全長(規格値3400mm以下)や全幅(1480mm以下)を限界まで大きくしているのはもちろん、全高も規格値(2000mm以下)に210mmまで迫るほどのボディサイズです。

 外装デザインでは、タイプは標準仕様と「N-BOXカスタム」の2種類があります。カスタムには専用エアロパーツが装着されてスポーティな雰囲気となっているのが特徴です。

 また内装色に関しても、ベージュ系で温かい雰囲気の標準仕様と、ブラックで引き締められたカスタムという違いがあり、内外装の求める雰囲気にあわせて好きなデザインを選択できるようになっています。

 N-BOXの内装における特筆すべき点として、フロントシートにベンチ仕様を設けたほか、新たに助手席スーパースライドシートを設定したことが挙げられます。

 助手席のスライド量を前後57cmも確保したことで、助手席を最後端へスライドさせたときは、助手席から運転席後ろに座る子どもの世話をおこなえるようになります。親子3人での外出に最適なシートアレンジといえるでしょう。

 フリードは一般的な左右独立型のフロントシートとなっていることから、ファミリーユースを考えたときに、N-BOXがフリードに対して持つ大きなアドバンテージといえます。

 搭載されるエンジンは最高出力58馬力の660cc直列3気筒エンジンと、最高出力64馬力の660cc直列3気筒ターボエンジンの2種類です。WLTCモード燃費は、ノーマルエンジンが21.8km/Lで、ターボエンジンが20.4km/Lとなります(共に2WD仕様の場合)。

 安全運転支援システム「ホンダセンシング」は、横断中の自転車や夜間の歩行者検知にも対応した衝突被害軽減ブレーキも含む全10個の機能を含むタイプが搭載されています。

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