踏み切り前での一時停止する国は少数派? フランス人から見た日本の交通事情とは
踏み切り前での一時停止する国は少数派? 日本の交通・道路事情を日本在住のフランス人にアンケート!その結果とはどのようなものなのでしょうか。
日本在住のフランス人から見た「戸惑う交通ルール」とは
日本には、多くの外国人が在住しています。国や地域の数ほどに文化や風習の違いはありますが、交通ルールもそれぞれ異なっています。
今回、JAFは日本に在住しているフランス人に「交通マナーに関するアンケート調査」を実施。その結果を公表しました。

アンケート調査は、2019年9月2日から22日の3週間、フランス領事館協力のもとこなわれました。
まず、「日本で自動車の運転を始めたとき、日本の交通ルールで最も戸惑ったものは?」という設問に対し、7名の人が
「踏み切りでの一時停止」と回答しました。
電車走行の有無にかかわらず、踏切を渡るまえに一時停止することが法律で定められている国は少ないため、このルールについて戸惑っているようで、「踏切で電車が来ているかどうか確かめるには減速するだけで事足りるのに」といった意見もあったようです。
狭い生活道路や住宅地の間などを電車が走る日本においては、踏み切り通過まえに電車や前方の状況を確認する必要があります。
また、踏み切りは多くの歩行者や自転車、ベビーカーも渡るため、手前で一時停止することは、日本の状況に即しているといえます。
次に、「日本の交通ルール、マナー、システムおよびインフラにおいて、良いと思ったことは?」という設問においては「日本のドライバーの落ち着いた運転とルールの遵守は素晴らしい」「礼儀正しいので、日本で運転するのは快適」との回答があったほか、「道路が綺麗! 穴がありません」「一般的に車道や路面標示の状態がとてもよい」など日本の道路状況についての回答が多くありました。
また、2016年6月に「交通マナーに関するアンケート調査」を実施し、自身の住んでいる都道府県における全般的な交通マナーについて質問した際には、「とても悪いと思う」「悪いと思う」の合計が38.3%と約4割が「交通マナーが悪い」と感じていたようです。
実際に、2019年8月に実施した「信号機のない横断歩道実態調査」においては、一時停止率が17.1%と、ほとんどのクルマが横断歩道に歩行者がいても停止しないことがわかっています。
JAFは、これらの調査結果に対して「2020年は国際的なイベントがあり、多くの観光客が来日されます。JAFでは、日本のドライバーに思いやりを持って運転いただくよう呼びかけています」とコメントしています。
Writer: くるまのニュース編集部
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