なぜ人気続く? ホンダ小型ワゴン「シャトル」が3年も売れ行き好調な理由とは
シャトルに強敵現る! 「カローラツーリング」は何が凄い?
マイナーチェンジがひとまず成功したシャトルですが、同車の今後の売れ行きに影響を及ぼしかねない強力なライバル車が2019年9月に発売されました。それが、前出のカローラツーリングです。

ステーションワゴンタイプのカローラツーリングは、セダンタイプとともに2012年以来7年ぶりとなるフルモデルチェンジを受けて発売されたモデルです。
クルマの基本性能を向上させるTNGAプラットフォームの採用や、デザインをスポーティに全面刷新するなど、先代モデルのカローラフィールダーから大きく進化しています。
カローラツーリングの日本デビューで注目されたのが、ボディサイズです。カローラツーリングは、日本市場よりも先に海外市場で先行投入されていたものの、海外で販売されるグローバルモデルのボディサイズは、全長4650mm×全幅1790mm×全高1460mmと、前出のカローラフィールダーよりはるかに大きな全長、全幅となっていました。
しかし、トヨタはカローラツーリングの国内投入にあたって日本専用ボディを開発。ホイールベース(前後タイヤの間隔)を60mm短くした2460mmに設定するなど、大掛かりな変更を加えたことで、全長は4495mm、全幅は1745mmにまでコンパクト化されました。
シャトルと比較すると、全長は55mm差まで迫ったもののやはりシャトルの方が短く、全幅に関してはシャトルが5ナンバーサイズであるのに対し、カローラツーリングは3ナンバーサイズと、ここにおいても差があるかたちとなっています。
カローラツーリングの発表当時、ユーザーの間ではフルモデルチェンジで3ナンバー化したことについて、取り回しの良さが損なわれることなどから、売れ行きについて懸念の声が上がりました。
しかし、2019年10月に発表された発売後1か月間の受注状況を見ると、カローラツーリングは約1万3700台の受注を記録。発売直後でとくに注目度が高くなっていることを考慮しても、3ナンバー化したボディが市場から受け入れられたことを示しました。
トヨタはフルモデルチェンジしたカローラについて、「スポーティな外装や上質な走りと乗り心地が好評点となっています」と説明します。
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自販連の新車販売ランキングにおいてカローラツーリングは、セダンタイプの「カローラ」やハッチバックの「カローラスポーツ」などのほかのモデルとまとめたカローラシリーズとして集計されます。
複数モデルを持つカローラと単一のシャトルということもあり、ランキング順位において2台が争うことは考えにくいですが、シャトルのターゲットユーザーがカローラツーリングに流れることで、シャトルの売れ行きに影響をもたらす可能性は十分にあるといえるでしょう。
数少ない小型ステーションワゴンのなかで、シャトルの売れ行きがどう変化するのか注目です。
Writer: くるまのニュース編集部
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