なぜ人気続く? ホンダ小型ワゴン「シャトル」が3年も売れ行き好調な理由とは

近年の国内新車市場で縮小傾向にあるといわれているステーションワゴンですが、ホンダの小型ステーションワゴン「シャトル」は、安定した販売実績を直近の2年間で保っています。シャトルはなぜ人気を維持し続けられているのでしょうか。

なぜ人気が続く? 堅調な販売をみせるホンダのワゴン

 1990年代のRVブームの頃に人気だったステーションワゴンは、ミニバンやSUVなどの台頭を理由に国産自動車メーカーのラインナップから徐々に姿を消しつつあり、なかには日産をはじめ2019年11月現在ステーションワゴンを販売していないメーカーも存在します。

 そんななか、ホンダの小型ステーションワゴン「シャトル」は堅調な売り上げを維持しているというのですが、いったいなぜなのでしょうか。

ホンダ「シャトル」
ホンダ「シャトル」

 日本自動車販売協会連合会(以下、自販連)が発表した2019年上半期(1月から6月)の登録車販売ランキングによると、シャトルは半年間で1万3892台を売り上げ、総合34位にラインクインしています。

 この順位は、モデル内にほかのボディタイプを持たないステーションワゴン単体の車種としては最上位です。

 また、シャトルは2015年5月に発売されたモデルですが、翌2016年の販売台数は年間4万2514台、2017年は年間2万8111台、2018年は2万8789台となっています。

 発売直後の高い人気は一般的であるとしても、2017年から2019年上半期(2万7784台/年のペース)にかけて、いずれの時期においても安定した売れ行きとなっていることが特徴的です。

 シャトルの売れ行きが好調な理由について、ホンダの広報担当者は次のように話します。

「詳細な理由については我々もわかりかねる状況なのですが、考えられる要因のひとつとしてはシャトルと同じ車格のステーションワゴンが市場で少ないことが挙げられます」

※ ※ ※

 シャトルのボディは全長4440mm×全幅1695mm×全高1545mm(2WDモデル)と、現行モデル以外のステーションワゴンと比べても比較的小さいサイズです。

 2019年11月現在、ステーションワゴンをラインナップする国産自動車メーカーはトヨタ、マツダ、スバルなどが挙げられますが、ほとんどのモデルがシャトルよりひとまわり大きなボディを持ちます。

 唯一、現行モデルでシャトルよりサイズが小さいステーションワゴンとして、2012年に発売された全長4400mm×全幅1695mm×全高1475mm(2WDモデル)のボディを持つトヨタ「カローラフィールダー」があります。

 しかし、カローラシリーズのステーションワゴンのモデルとしては、新型となる「カローラツーリング」が2019年9月に発売されていることから、カローラフィールダーはあくまで併売という形でラインナップされており、商品力が落ちています。

 一方、シャトルはカローラフィールダーと比較すると発売された年が新しいだけでなく、2019年5月には内外装の変更を伴う大規模なマイナーチェンジを受けました。

 見た目がより洗練されたほか、運転支援システムの「ホンダセンシング」にオートハイビーム機能を追加して性能を強化しています。

 その成果もあり、マイナーチェンジ後の販売台数では、2019年8月に対前年同月比で378.4%を記録しました。

 ステーションワゴンを求めるニーズは、2019年現在においても確実に存在し、そのなかで商品力の向上に力を入れ続けてきたからこそ、シャトルの売れ行きが安定し続けていたのだといえます。

「シャトル」と同じ車格は「カローラツーリング」?どっちが好み? 最新ワゴンを画像で比較(24枚)

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