なぜSUVで5ナンバー? 新型ロッキー/ライズ ダイハツ・トヨタが小型SUVを投入する理由とは

新型ロッキー/ライズに登録車で初採用された新技術とは?

 SUVは悪路走破性の高さを求められることから、動力性能においても余裕のあるスペックを持つモデルが多く存在します。新型ロッキー/ライズにはどのようなパワーユニットや4輪駆動システムが搭載されるのでしょうか。

トヨタ新型「ライズ」
トヨタ新型「ライズ」

 新型ロッキー/ライズに搭載されるエンジンは、全車1リッター直列3気筒ターボです。最大出力98馬力/最大トルク140Nmを発揮し、1.5リッターエンジンに相当するトルクを低速から発揮します。トランスミッションには、スプリットギアを組み込んだ「D-CVT」と呼ばれるCVTが組み合わされました。

 そして、4輪駆動システムにはダイナミックトルクコントロール4WDが採用されています。発進時およびタイヤがスリップしやすい路面を走行するときに、車両の状態に最適なトルクを後輪へ配分。不安定な路面状況であっても安定した走りを見せます。なお、2WD仕様の設定も用意されています。

 ボディの基本骨格には、ダイハツが2019年7月に発売した新型「タント」から投入をはじめた「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)」プラットフォームを、登録車として初採用。

 乗り心地や操縦安定性が向上し、さらに軽快な加速感を実現するなど、高いレベルの基本性能を持つクルマとなっています。なお、DNGA技術がトヨタ車で使われるのは、これが初となります。

 WLTCモード燃費は、2WD車が18.6km/L、4WD車が17.4km/Lです。

 予防安全面では、運転支援システムとして最新型の「スマートアシスト」を搭載。前方のクルマの追従をサポートする全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや、駐車時のモニターガイドとステアリング操作をサポートするスマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)、歩行者や車両を検知可能な衝突被害軽減ブレーキ、そして前方・後方どちらにも対応したブレーキ制御付き誤発進抑制機能などを装備します(グレードによって装備に差が存在)。

 また、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオがオプションで用意されるなど、コネクティッド機能も備わっています。

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 前出の大野チーフエンジニアは、「新型ロッキー/ライズは、軽自動車だけでなく小型車、なかでもSUVに乗りたいという人にとって需要のあるクルマとなるでしょう。

 その一方で、(近年の新車市場のトレンドとして)ダウンサイジングも進んでいるので、(登録車の多い)トヨタのお客様にも対応できるようにしました。幅広いユーザーをつかめるのではないかと考えています」と話します。

 小さいボディと存在感のあるデザインを両立した新型ロッキー/ライズが、今後のSUV市場で人気モデルとなるのか、注目されます。

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