新車販売でミニバン人気再び! トヨタ「シエンタ」連続首位 40年前から存在の小型ミニバン市場とは
打倒「シエンタ」目指した? かつて存在した日産の小型ミニバンとは
その後、小型ミニバン市場に現在へ続く変化が起きたのは、2001年です。この年に、ホンダが新規車種として「モビリオ」を発売します。

3列シートを備えながら全長4055mm×全幅1685mm×全高1705mmの扱いやすいボディサイズで、ヨーロッパの路面電車をモチーフとした外装デザインも特徴的でした。2002年の登録車販売ランキングではTOP10に入るなど、人気モデルとなります。
2001年当時、トヨタにはカローラブランドで3列シートを備えた全長約4.2mから4.3mの「カローラスパシオ」があったものの、同社は新規車種を開発。初代「シエンタ」を2003年に発売しました。
全長4100mm×全幅1695mm×1670mmと、扱いやすい大きさで同じく人気となり、また2003年には日産も「キューブキュービック」で小型ミニバン市場へ参戦。大手国産3メーカーがそれぞれ睨みを効かせる人気カテゴリとなったのです。
その後、モビリオはモデルチェンジで「フリード」に改称され、いまに至ります。現在販売されているのはフリードとして2代目モデル、シエンタも同じく2代目モデルです。
シエンタは、2018年にシリーズ初の2列シート仕様がラインナップされていますが、これも、フリードには2列シート仕様があったことを意識してのラインナップだったといわれています。
トヨタの販売店スタッフも「『シエンタ』は、サイズ的にもスペック的にも、『フリード』とよく比較されていました。お客様からも『シエンタ』に『2列シート仕様』を追加してほしいという要望をいただいていました」と話します。
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このような状況のなかで、日産は2019年現在小型ミニバンをラインナップしていません。
前述のキューブキュービックは、2代目キューブのホイールベースを延長して3列目シートを装着した派生モデルという立ち位置でしたが、3代目キューブではラインナップされませんでした。さらに、ベースモデルのキューブも2019年12月に生産が終了されます。
日産は現在国内市場でラインナップするモデルを絞り込む傾向にありますが、日産が小型ミニバンを再びラインナップすれば、より市場に盛り上がりが出るのではないでしょうか。
Writer: くるまのニュース編集部
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