売れるSUVに戻った? トヨタ「RAV4」が撤退から復活を遂げたワケとは

トヨタ新型「RAV4」の勢いが止まりません。競合車が多いSUV市場で、2019年4月の発売開始からトヨタ「C-HR」やホンダ「ヴェゼル」を抑えて首位を維持しています。なぜ、RAV4は過去に販売不振で撤退したにもかかわらず、ここまで見事な復活を遂げたのでしょうか。

新型RAV4で売れ筋のグレードはなに?

 販売好調な新型RAV4ですが、全6グレードあるなかで人気のグレードは何になるのでしょうか。

高速道路から悪路までオールマイティーな新型RAV4
高速道路から悪路までオールマイティーな新型RAV4

 グレードの価格順(消費税込み)では、「X(265万6500円)」、「Adventure(319万5500円)」、「G(326万1500円)」、「HYBRID X(326万1,500円)」、「G“Z package”(341万円)」、「HYBRID G(388万8500円)」となります。

 トヨタにグレード別の販売割合を聞いてみたところ、ガソリン車では「G」が50%、「Adventure」が35%、「X」が15%となり、ハイブリッド車では「HYBRID G」が80%、「HYBRID X」が20%とのことで、上級グレードになるほど売れているという状況のほか、2019年5月の受注状況では、購入者の約4割が20代・30代とのことでした。

 ガソリン車とハイブリッド車のどちらも「G」がもっとも多く選ばれていた理由としては、安全装備の充実、車内の質感や快適性の高さ、などが挙げられます。

 Gの人気の理由としては、AdventureとXではオプション設定となる、インテリジェントクリアランスソナーやリヤクロストラフィックオートブレーキ、バックカメラなどが標準装備されているのがポイントです。

 インテリジェントクリアランスソナーは、AdventureやXでもオプション装備するユーザーが多いとのことなので、標準装備されているGが人気なのも頷けます。

 また、「G“Z package”」では、スマートキーを所持した状態でリヤバンパーの下に足を出し入れするだけで、バックドアが自動開閉するハンズフリーパワーバックドアが標準装備されているため、ラゲッジの使い勝手を重視したファミリー層から人気があるようです。

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 購入層が若くても上級グレードのGやHYBRID Gが人気なのは、お金を出しても獲得したいような、ユーザーの「ツボを押さえた」装備や質感があるからでしょう。

 前出の30代男性オーナーも「上級グレードだが、手が届かない金額ではないと思います。どうせ買うなら良いものが欲しいです」と話しています。

 SUVブームの終焉もささやかれるなか、北米市場で人気車となったRAV4が、今後の国内市場でどれだけ人気を伸ばせるのかが注目です。

RAV4とライバル車を画像で比較!(43枚)

【買取査定】RAV4が高く売れる!?(外部リンク)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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