市販カーナビなぜ堅調? 定番化するスマホナビに負けない理由とは

グーグルマップなど、スマホのナビアプリは無料で使えるものもあり、非常に便利でカーナビとしても使っている人も多いです。そんななかでも、クルマに設置する「市販カーナビ」の販売は堅調だといいます。その理由はなんでしょうか。

市販カーナビの市場はこの5年ほど堅調に推移している

 スマートフォン(スマホ)の登場は、人々のライフスタイルに大きな変革をもたらしました。現在の私たちの日常は、仕事からプライベートまで、スマホなしでは成り立たないくらいになっています。

市販ナビはいま、大画面が主流となっている。写真は2DINサイズで10インチ画面の、パナソニック・ストラーダ「CN-F1X10BD」
市販ナビはいま、大画面が主流となっている。写真は2DINサイズで10インチ画面の、パナソニック・ストラーダ「CN-F1X10BD」

 もちろん、カーライフも変わりました。スマホの大画面化、高性能化で、地図アプリは見やすくなりました。さらにインターネットを使った目的地の探しやすさや、ビッグデータをもとに最適なルートを探索する機能により、スマホをカーナビ代わりに使うことは、いまではごく当たり前になっています。

 またその一方で、純正ナビはクルマとの一体化が進み、「単なるナビ」ではなく、クルマとさまざまな情報をやりとりするインターフェイスになっています。そしてAndroid Auto、Apple CarPlayへの対応で、純正ナビとスマホの融合も進みつつあります。

 こうしたことから、カー用品店などで購入し、クルマに取り付ける、いわゆる市販ナビの市場はかなり縮小しているのではないかと思っている人も多いでしょう。ところが、実態は異なるようなのです。市販型カーナビを展開するパナソニックの担当者は次のように話します。

「ここ5年ほど、市販ナビの市場はPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス、持ち運びできる小型ナビ)を含め、140万台前後で推移しています」

 意外なことに、市場規模は横ばいだというのです。PNDはスマホによる代替が進んでいることを考えたら、据え置き型の車載カーナビの販売台数は逆に伸びているとも考えられます。

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