なぜゴルフバッグ? 荷室の広さを表現するのにゴルフバッグが用いられる理由とは
着座した人がそのまま測れる基準としてコブシを採用?
荷室容量はゴルフバッグで測ることが多いようですが、座席のニースペース(足元空間)や頭上空間の余裕を伝える表現として活用されている「コブシ○個分」で表現されることがあります。
コブシもゴルフバッグと同様に、イメージしやすいというのが用いられている理由です。
室内高(シートの座面からクルマの天井までの長さ)や室内長(ダッシュボードとシートの最後まで)は、「mm」や「cm」で表記されることが多いのですが、感覚的に長さが分かりづらいことがあります。
たとえば、後部座席に座る人が身長170cmと180cmではかなり違う印象を受けますが、実際の差はわずか10cmです。座った場合は、その差がさらに小さくなるといえます。
人間のコブシの大きさは、多少の違いはあるものの、一般的な体格の人であればそこまで差が生じるわけではありません。
コブシは、座ったままで足の前や頭の上の空間を測ることができ、非常にイメージもしやすいため、自動車雑誌などから表現のひとつとして使われるようになったといわれています。
ゴルフバッグは、ユーザーにわかりやすく伝えるために自動車メーカーが使用している表現方法ですが、じつはコブシを使った広さの表現を自動車メーカーは使っていません。コブシについては、あくまでも目安として使われていたものが普及したというわけです。
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昔のヤンチャな人は、愛車をローダウンして「タバコの箱」や「指」でその幅を表現したこともありました。
最近では、背が高いタイプのモデルなどの荷室の積載性をアピールするために、自転車やアウトドアグッズなどを搭載した写真をメーカーのウェブサイトや車種カタログに掲載することもあります。
ゴルフバッグに限らず、ユーザーがそのクルマの使い勝手をイメージしやすいよう、さまざまな表現方法が取り入れられているといえます。
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