【動画】新型「カローラ」発表! 国内で3ナンバーセダン&ワゴンは成功する?
2019年9月17日、トヨタは新型「カローラ」と新型「カローラツーリング」を発表しました。12代目となったカローラはどのようなモデルなのでしょうか。
新型「カローラ」と新型「カローラツーリング」登場!
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トヨタは2019年9月17日、新型「カローラ」(セダン)と「カローラツーリング」(ワゴン)の国内モデルを発表しました。新型モデルはどのような変化を遂げたのでしょうか。
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外観デザインは、スポーティな印象のクルマです。従来比-31mmの低重心化を達成し、ワイドで踏ん張り感のあるデザインとなり、走りの面でも大幅な性能向上を果たしています。
これには「TNGAプラットフォーム」の採用が大きく貢献し、TNGAは近年トヨタが進めているメカニズムや部品の共有化で、基本性能の向上や開発コストの低減を実現します。
新型カローラに採用される「TNGA-C」は、2015年登場の4代目「プリウス」に投入されて以降、「C-HR」「カローラスポーツ」と進化してきました。新型カローラでもさらに改良が加えられ、走りの面で大幅な品質向上が見込めます。
カローラは1966年登場以来、世界150か国以上で発売され、シリーズ全体で累計4750万台以上が販売されてきました。
さまざまな国で販売される世界戦略車は、海外での需要に応じて車体が大きくなる傾向があります。しかしながら狭い国内では車体の小さなクルマのニーズが根強くあります。
大型化して海外で成功したクルマが、国内での人気はいまひとつといったケースもよくみられ、海外と国内でのニーズの違いはメーカーにとって悩ましい点でした。
カローラにおいては、近年では国内向けに専用の派生車を開発してきました。国内向けセダン「カローラアクシオ」は2代に渡って5ナンバーサイズを維持してきました。
しかし今回、新型カローラへTNGAを採用することにより、世界基準の性能が得られる一方で、先に販売されているカローラスポーツと同様に3ナンバー化されることになり、この選択がどのような評価を得られるかが注目されます。
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また、新型カローラの成否は、セダンというボディタイプの将来性もかかっています。2019年8月の第1四半期決算説明会でトヨタの吉田副社長は、「グローバル全体の傾向でもありますが、とくに北米では想定した以上に、セダンからSUVへの移行が加速しています」という形で世界的に進んでいるセダン離れに言及していました。
その影響もあってか、米国のトヨタとマツダの合弁新工場では当初カローラを生産予定でしたが、新型SUVへ変更することが同年7月に発表されています。
国内でもSUVの話題性は高いですが、それ以上に新車販売上位を占めるのは、軽自動車、コンパクトカー、コンパクトミニバンです。セダンやステーションワゴンは、国内でもすでにメイン市場ではありません。
今後、大型セダンやステーションワゴンが売れるのか、新型カローラの背負った課題は大きいといえるでしょう。
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