タフギア感がウケた! 日産「エクストレイル」はどんなクルマ? 歴代モデルを振り返る
オフロードも得意なSUVとして登場した日産エクストレイルは、常に最先端の技術とデザインを持ち合わせ、なおかつ200万円台の使える4WDというコンセプトのもと、オフロード4WDとして販売台数No.1の記録をもつほどの人気車種です。そんなエクストレイルの歴史を振り返ります。
アウトドア好きに支持された日産「エクストレイル」
日産初代「エクストレイル」は、「4人が快適で楽しい、200万円の使える四駆」をコンセプトとし、オフロードを重視したSUVとして2000年11月に発売されました。
撥水加工を施したシートや、取り外して洗えるラゲッジボードなど、濡れたものや汚れたものを気兼ねなく載せられるというタフな仕様が、アウトドアスポーツを楽しむ人から支持を得ました。
発売当初にラインナップされたエンジンは、2リッターガソリンエンジン(QR20DE型)でしたが、ヨーロッパではディーゼル車も設定されていました。
2001年2月には、2リッター直列4気筒インタークーラーターボエンジン(SR20VET型)を搭載し、大型グリルが採用された「GT」、同年10月には専用シートやキセノンヘッドライトやマッドガードを装備してアウトドアを強調したグレード「St/Xt」が追加されます。
さらに2002年の10月には、泥汚れなどを水拭きできる防水加工天井や、前席ヒーター付き専用シートなどを装備した「Stt/Xtt」の2グレードを追加するなど、幅広い選択肢が人気となりました。
そして同年12月には「エクストレイル FCV」を発表しています。この車両は高圧水素式燃料電池車で、国土交通大臣認定を取得し日本国内の公道走行試験も開始しました。
2003年6月にマイナーチェンジされると、主に外装デザインが変更され、仕様・装備の向上やグレードも見直されています。
AT車に採用された「ポップアップステアリング」は、ワンアクションでステアリングを上向きにポップアップさせるもので、休憩時の快適性のほか、運転席で靴を履き替えられるほどのスペースを提供するものでした。
また、燃料電池車のエクストレイル FCVにおいては、最高速度と航続距離が向上しており、限定ではあるもののリース販売を開始しました。
2005年に登場した特別仕様車の「スクラッチガードコートエディション」では、世界初の塗装表面の擦り傷が復元するクリヤー塗装の「スクラッチガードコート」が採用されています。
2代目エクストレイルは2007年8月に登場。「日産・Cプラットフォーム」を使用し、エンジンには2リッターガソリンと2.5リッターのふたつが設定されました。
初代エクストレイルに採用されていたターボ車の設定は、平成17年排出ガス規制に適合しないため、2代目の登場とともに廃止されています。
開発当初はデザインを一新する案がありましたが、初代のデザインが人気だったこともあり、コンセプトは崩さずに開発を進められたようです。また、初代で採用していたセンターメーターパネルは一般的な運転席の位置に移動となり、樹脂製のフェンダーも生産性の観点から廃止となりました。
2008年9月には、クリーンディーゼルを搭載したグレード「20GT」が追加され「テレスコピック・ステアリング」や「ヒルディセントコントロール」等の装備や、欧州仕様ベースのグリルやバンパーが装着されるなど、ガソリン車とは少し違った仕様となっています。なお、発売当初はMT車のみが設定されていました。
2か月後の11月には、マッドガードの装着や前後のシートにヒーターを内蔵するなど冬期の快適性を向上させた特別仕様車の「St/Xt」を追加するとともに、18インチのアルミホールやサイドモールの採用、ファブリック/トリコット内装を施したスポーツ仕様の「DRIVING GEAR」も設定されます。
2010年7月のマイナーチェンジで、ヘッドライトやリアコンビライトの変更や、17インチアルミホイールの採用など、デザインがさらにスタイリッシュに改良されました。
装備に関しては、全車に「保温保冷機能付グローブボックス」「インテリジェントキー+エンジンイモビライザー(「20S」を除く)」「後席中央3点式シートベルト&ヘッドレスト」などが標準装備となりました。
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