知っていたらクルマ好き? 超マイナーなセダン3選
世の中のクルマは、すべてが売れ筋になるわけではありません。なかには本気で売る気があったのか疑問に思うクルマもあります。そこで、これまで販売された国産セダンのなかから、販売台数がいまひとつだったり、特殊なモデルなどマイナーな3台紹介します。
知っていたら超クルマ好きかも!
メーカーが世に出す新型車は、売れるという自信があるからこそ莫大な費用と時間をかけて開発します。
しかし、必ずしも売れるとは限らず、失敗作という烙印が押されることもあります。また、あえて一般の人に向けて売らず、特殊な用途に特化したクルマもあります。
そこで、これまで販売された国産セダンのなかから、販売台数がいまひとつだったり、特殊なモデルなどマイナーな3車種をピックアップして紹介します。
●ダイハツ「シャルマン」
いまから50年ほど前にダイハツはトヨタと業務提携の契約を締結。現在までダイハツとトヨタは相互に新型車開発で協力しあってきましたが、マイナーすぎるセダンとしてダイハツ「シャルマン」が存在します。
初代シャルマンは1974年に発売。シャシとボディパネルの一部を2代目「カローラ」から流用し、フロント、リアは専用にデザインされていました。
エンジンは1.2リッターと1.4リッターの直列4気筒OHVで、組み合わされるトランスミッションは5MT、4MT、2ATが用意され、これらもカローラと同じものでした。
1981年にフルモデルチェンジを行ない、初代と同じくカローラ(4代目)をベースに、ボディパネルはすべて専用にデザインされたものとなっていました。
ほぼカローラだったシャルマンをわざわざ買うユーザーは少なく、非常にレアなクルマとして有名になります。
1988年にシャルマンは販売終了して、ダイハツが独自に開発したドアハッチバック「アプローズ」にバトンタッチ。
しかし、このアプローズは不具合から車両火災を起こしてイメージダウンし、販売は極端に低迷。10年ほど販売していましたが、こちらもあえなく激レア車となってしまいました。
●ホンダ「インテグラSJ」
ホンダ「インテグラ」といえば「タイプR」に代表されるスポーティなモデルが思い浮かびますが、1996年に発売された「インテグラSJ」はそれとは真逆なモデルでした。
同時期に販売されていた「シビックフェリオ」をベースとしていて、外装もほぼシビックフェリオのままで、フロントマスクは、同じくシビックのシャシをベースとしたワゴンの「オルティア」から流用されていました。
エンジンは4気筒1.5リッターのみで、3ステージVTECとスタンダードな16バルブの2種類をラインナップ。トランスミッションは5MTとCVT、4ATが用意され、3グレード展開でした。
ホンダとしてはインテグラSJをフォーマルなセダンというコンセプトで作りましたが、当時の販売チャネル「ベルノ店」で販売されていたモデルの隙間を埋める目的があったのでしょう。
シビックフェリオの存在があったため、中途半端なスペックのインテグラSJは当然ながら販売は低迷し、わずか4年で販売を終了。フルモデルチェンジはなく、1代限りのモデルとなってしまいました。