奇抜なデザインはどっち? 日産新型「ジューク」とトヨタ「C-HR」を比べてみた

日産「ジューク」の新型モデルが、2019年9月4日に欧州で初公開されました。初代モデルが発売された2010年当時は、その奇抜なデザインから大きな話題となりました。同じくコンパクトSUVのなかで、奇抜なデザインとして知られるのがトヨタ「C-HR」です。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

待望の新型ジュークと売れ筋C-HRの違いとは

 2019年9月4日に欧州で日産のコンパクトSUV「ジューク」の新型モデルを公開。初代モデルが発売された2010年当時は、その奇抜なデザインから大きな話題となりました。

 対して、国内市場で奇抜なデザインのコンパクトSUVといえば、トヨタ「C-HR」が存在しますが、同じコンパクトSUVジャンルの両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

日産新型「ジューク」(左)とトヨタ「C-HR」(右)
日産新型「ジューク」(左)とトヨタ「C-HR」(右)

 新型ジュークの外観デザインは、最近の日産を象徴する「Vモーショングリル」が採用され、この大きなV字のグリルによって力強さが増した印象です。全体的には、これまでのジュークのDNAを引き継ぎつつ、フロントグリルの形状変更によって新たな表情に生まれ変わっています。

 サイドビューは、ブラックアウトしたCピラーにより屋根が浮いているように見える「フローティングルーフ」を採用し、クーペスタイルを強調しました。

 さらに、これまでは16インチ、もしくは17インチだったホイールを、新型ジュークでは19インチと大径化。踏ん張り感のある足元とすることで力強い印象になっているほか、リアビューではリアランプにブーメラン型のコンビネーションランプが採用されました。

 新型ジュークと従来型ジュークについて、日産の販売店スタッフは次のように話します。

「現在、国内で販売されているジュークの発売当初は、個性的な外装・内装のデザイン性が話題を呼び、それまでなかったスポーティなスタイルが人気を博しました。また、当時のおもなメインユーザーは30代の独身男性で、パーソナルユースにマッチしていたといえます。

 現在のジュークはほかの日産車にもいえますが、月販で約250台から300台ほどの販売台数です。そのなかで、新型ジュークが欧州で発表されたことを受けて、お客様からは日本での発売に関する問合せを頂いております。

 しかし、日本導入に関する詳細な情報は販売店まで入っていないため、明確なことについてはお答えできない状況です」

 対するトヨタ「C-HR」は、2016年12月に登場しました。従来のSUVとは違い、走行性能を重視して開発され、個性的な外観のデザインは、一部ユーザーからは「ガンダムみたい」ともいわれています。

 デザインコンセプトでは、ダイヤモンドをモチーフとし、ボディの絞りや張り出しを作り込んだ独特な外観を持っているのが特徴です。

 後方に向かって鋭くなるサイドウィンドウや、角度が大きいフロントとリアのガラス、タイヤを覆うフェンダーの張り出し感などがスポーティさを意識させています。

 また、車高の高さや大口径タイヤ、そしてフェンダーラインを黒色で仕上げるなど、アウトしたデザインなので、クロスオーバーSUVというよりSUVっぽいスポーツクーペのようなスタイルに仕上がっています。

 なかでも、リアドアハンドルのデザインは特徴的です。トヨタは、次のように話します。

「リアドアハンドルをリアドアガラスのグラフィックとバックドアガラスの間に溶け込むように配置しています。存在感をあえて抑えることで、2ドアクーペのようなスマートな印象を強調しました」

※ ※ ※

 2010年に登場した初代ジュークは、コンパクトクロスオーバーSUVの先駆けとして人気を得ました。大胆なデザインや豊富なカラーバリエーションなど、革新的ともいえるデザインに加え、コンパクトなボディサイズによる運転のしやすさも受け、国内では発売から1か月で約1万台を受注しています。

 しかし、ジュークの発売以降、前述のC-H以外にもホンダ「ヴェゼル(2013年)」、マツダ「CX-3(2015年)」などのライバルモデルが登場した結果、設計の古いジュークは苦戦が強いられてる状況です。

 欧州で公表された新型ジュークの詳細は、まだ明らかになっていませんが、人気のコンパクトSUVカテゴリーだけに、新型ジュークの国内投入が期待されます。

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